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エジプト開催で問われた意義 COP27 4日~5日目

人間知らない土地に数日いれば意外に順応するもので、毎日変わらない朝食メニューも、水圧が弱いシャワーも、「Please Don't Enter」カードを吊るしているのにしっかり清掃してくれる清掃員も、たまにブレーカーが落ちるホテルの電力脆弱性も、すごい生温いビールも「まーいいか」と許せる境地に至る。そんな中で迎えた滞在最終日。 本記事の執筆時点でCOP27は閉幕している。今回の主要テーマの一つだった発展途上国に対する先進国の支援、いわゆる「ロスダメ(過去に先進国が排出したC

    • 気候危機は健康危機に直結する COP27 3日目②

      気候危機による異常気象は、どこか遠くの国で起きたある日の洪水の話、もしくはホッキョクグマが住処を追われる話。そのニュースを見ると心が痛むが、それは自分とは直接関係のない「とある世界の光景」でしかない 我々は気候危機を「気象現象」という目に見える形で理解をする。「大型台風」「洪水」「干ばつ」・・それらはすべて「目に映る光景」であり「気象現象の結果」である。それを眺めているだけでは気候危機を自分事にするのは難しいのは当然だ。人間の憂いやそれに付随する行動リソースの多くは目の前の

      • 何が気候危機を救うのか? COP27 2日目〜3日目①

        ということで2日目はずーっと移動だったので割愛し、いよいよ3日目COP27の会場から現地レポスタート。 ちなみにエジプト空港は超厳戒態勢。至る所にポリスメンが目を光らせつつ、ほぼ全員タバコを吸ってる。ちょっとでもキョロついてると、「どうした?」と話かけてくる。最初のうちはぼったくりのタクシーの客引きか、警察官か見分けがつかず誰も信じられない。国内線にも関わらずセキュリティゲートは少なくとも3箇所もあり、入念にボディチェック。これだけ警備が厳重なら普通は安心だけど逆になんか怖

        • 戦う覚悟を持って COP27 1日目

          1日目。今日は移動日。コロナの減便でカイロへの直行便は無期限運休中。そんな中カイロに辿り着くには、ターキッシュのインタンブール経由かエミレーツのドバイ経由が主な選択肢になります。スタアラ信者の私は迷わずターキッシュです。羽田発深夜便ってのもいい! ということで久々の羽田空港第3ターミナル。 写真だと少なく見えますが結構人が多い。チェックインカウンターで聞いたらイスタンブール行きはほぼ満席とのこと。 どうせ空いてるだろうと思ってエコノミー2席使ってゆっくり寝ようと思ったの

        エジプト開催で問われた意義 COP27 4日~5日目

          シャルム エル シェルクってどこ? COP27 プロローグ

          取締役さん『NICOAさん今年のCOP27行ってきたら?』 私「えーなんでしたっけそれ?どこでやるんですか?」 『エジプトらしいよ。』 「エジプト!?(エジプトってどこだっけ…まあプライベートでは多分行かないし)じゃあ行きますよ。ついでにピラミッドも見てこようかな。」 『いいんじゃない、楽しんできて!』 後日… 『カイロじゃなくてシャルム エル シェルクってとこでやるらしいよ。』 「どこやねん」 という感じで軽ーい気持ちで引き受けてしまったCOP27 in エジ

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