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ファイナンシャルプランナー(FP)が読む冊子【FPジャーナル10月号感想②】 公的保険制度を踏まえた生命保険プランニング

nicoと申します。

よかったら下記からプロフィール記事も読んでやってください。

日本FP協会より届くFPジャーナル10月号について、感想続きです。

今号の特集は「公的保険制度を踏まえた生命保険プランニング」です。
第2部の「5つのモデルケースで確認する 公的保障を踏まえた生命保険のポイント」について感想の続きを書いていきたいと思います。

ケース1は、出産後に職場に復帰した30代の会社員女性の医療保険・がん保険についての相談です。

医療保険に何を求めるのか?

相談者は会社員とのことなので病気の際には、それほど多額の保障はなくてもよいかもしれない、ということはお伝えするべきでしょう。

正直この方が何を心配しているのか、誌面からはよく伝わってきませんでした。
出産のときに入院を経験して、医療保険の必要性に思い至ったのでしょうか。
それとも、住宅ローンがほぼこの相談者である妻名義になったことから、自分が働けなくなったときの重圧をかんじているのでしょうか。

相談者の方が、何が不安で何を求めているのかということをしっかりとヒアリングできないと、提案がちぐはぐなものになってしまうと思われます。

保障は高いに越したことはありません。しかし、生活費等の支出と比較して保険料が高すぎたら、万が一のための保険に日頃の生活が支配されてしまっているということになります。

相談者ご自身が「自分はなぜ保険に入りたいと思っているのか」を考えてみることが大事なのだなあと感じました。

FPの役割はその際のナビゲーターなのですね。

私自身は、医療保険に入る意味は先進医療給付など自分では準備しきれない費用に備えることだと思っていますが、そういった考え方を押しつけるのではなく、相談者が参考にできるようにお伝えするには、高いコミュニケーション力が必要だなと感じました。

自分の状況を知るために確認するポイントをお伝えする

自分が受けられる公的保障を理解しているお客さまばかりではないと思います。

どこに何を確認すればよいのかというポイントをお伝えできるとよいですね。
誰に聞けばいいのかがわからず、面倒になって放置してしまうというのは、自分も含めて本当によくあることですから。

知っている人にとっては常識だと思えることが、知らない人には見えないという面もあるのでしょう。
そのような場面での橋渡しができるとよいなと考えています。

お読みいただきありがとうございました。
ではでは。

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