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日々、未知へとジャンプする“体の冒険”がここに・・・

『体はゆく』を読みました。

意識よりも先に体が覚えており、
体が先に反応していることに
対して、脳がアハ体験をする。

Amazonより

体はゆく
できるを科学する
伊藤 亜紗 (著)

「できなかったことができる」って何だろう?

技能習得のメカニズムから
リハビリへの応用まで――

・「あ、こういうことか」
意識の外で演奏ができてしまう領域とは

・なぜ桑田真澄選手は
投球フォームが違っても結果は同じなのか

・環境に介入して体を
「だます」“農業的”
テクノロジーの面白さ

・脳波でしっぽを動かす
――未知の学習に必要な
体性感覚

・「セルフとアザーの
グレーゾーン」
で生まれるもの
……etc.



古屋晋一(ソニーコンピュータ
サイエンス研究所)、
柏野牧夫
(NTTコミュニケーション
科学基礎研究所)、
小池英樹(東京工業大学)、
牛場潤一(慶應義塾大学)、
暦本純一(東京大学大学院)ら、5人の科学者
/エンジニアの先端研究
を通して、
「できる」をめぐる体の
“奔放な”可能性を追う。

日々、未知へとジャンプする
“体の冒険”がここに

体はゆく できるを科学する
伊藤 亜紗 (著)
Amazonより

技能習得と
リハビリのメカニズムを探る
興味深い内容が詰まっています。
本書は「できなかったことが
できる」という現象を
深く掘り下げ、
我々の体と意識がどのように
協働して新しい技能を身に
付けるのかを解明しています。

まず、本書の魅力的な点は、
桑田真澄選手の例を用いて、
投球フォームが変わっても
同じ結果を出せる理由を
説明している部分です。
これは、身体が環境や状況に
適応する能力を示して
反復練習ではない体感を得られる
事を説明している。

さらに、著者は「農業的」
テクノロジーというユニークな
視点を取り入れ、
環境に介入することで体を
「だます」方法についても
論じています。
例えば、特定の状況下で身体に
異なるフィードバックを
与えることで、
新しい動作や反応を
引き出すことが
できるという概念は、
非常に斬新であり、
リハビリやトレーニングに新たな
可能性を示唆しています。

特に興味深いのは、
脳波でしっぽを動かすという
実験についての記述です。
これは、我々の体性感覚と未知の
学習がどのように
結びついているのかを
示すもので、
意識の外で新たな技能を
身につける可能性について
考えさせられます。

「セルフとアザーの
グレーゾーン」
で生まれるものに関する章では、
自分と他者の境界が曖昧になる
瞬間に生じる学習や認知の新たな
側面について探求しています。
この視点は、他者との協働や
社会的な相互作用が技能習得に
及ぼす影響を理解する上で非常に
重要です。

身体と意識の関係を科学的に
探ることで、
我々がどのように新たな技能を
身につけるのかを明らかに
してくれる一冊です。
リハビリやトレーニングに携わる
専門家だけでなく、
自分自身の身体と向き合う
一般読者にもおすすめできる、
深くかつ面白い内容が
詰まっています。

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自己紹介
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❤️になってきた。より

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