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キラキラアイシャドウ可愛すぎた

新宿のルミネかエストかどこか忘れた。

その中に入ってるエチュードハウス。
友達とふらっと入ったとき、私はすっぴんだった。

カラフルな化粧品が並べられて、夏らしい飾りつけがされていて、白いライトが眩しかった。

普段ならマスカラのキャップを無駄に開けてみたり口紅を出したり引っ込めたりする。けれど、私の足はアイシャドウの前でぴたり、と止まった。

なにこのアイシャドウ……キラキラ……カワイイ……。

これ、つけたい。
これ欲しい、脳がキラキラカワイイ!と叫んでいた。

エチュードハウスのディアマイエナメルアイズPK002

装着したらプリキュアやセーラームーンになれそうな名前、そしてとにかく可愛いキラキラピンク。私が好きな細かいキラキラ、とてもタイプ。

ああもう可愛いな即買いしたいなと思って、とりあえずまぶたにつけてみる。おお……、キラキラ良いなあ~~~!!欲しい~~~!

しかし私は普段からすっぴんで過ごす者、ここで勢いに任せて買ってしまって宝の持ち腐れになってはいけない。何度も失敗してきた経験を無駄には出来ない。一旦帰って心を落ち着かせる。ハアハア。
自分自身に「今度妹が東京に来た時に一緒に行ってもらって、良いと言ってくれたら買おう」と言い聞かせる。

そしてキレッキレ辛口で姉に対応してくれる妹が東京に上陸した日、私は彼女を連れて新宿に行き、あのエチュードハウスの門を叩いた。(門はないので心でノックノック)

ねえ。お姉ちゃん、このアイシャドウ気になってるんだけど……。

「へえ、それで?買えば?」

うーん、化粧品を自分で買ったことないから自信ない。

「お姉ちゃんの誕生日にあげたコスメも使ってないんだからそうだよね」

そうだね……、はい、すみません。

「こういうときは一度つけるんだよ!」(私の手からアイシャドウをひったくる妹)

あ、はい。(妹にまぶたグリグリアイシャドウを塗られる私)

「あ~、良いんじゃない、可愛いなら買う!そして絶対に使う!」

はい!絶対に使う!買ってくるからちょっと待ってて……!
(おほほほほ!可愛いアイシャドウGET!GET!HAPPY&LOVE!)


そうして私はキラキラアイシャドウを手に入れることができた。
ありがとう、妹。でもきっと彼女はこの話を覚えていない。「あ~、行ったのは覚えてるけど何話したとか覚えてない、どうでも良いもん、どうでも良くない?」って絶対に言う、絶対に。

それまでは私は化粧をせずに人生の幕を閉じるかもと思っていたけれど、思わぬところで絶対にキラキラアイシャドウで棺に入ってやるという決意が生まれた。

可愛すぎるアイシャドウが開けた私の化粧人生。このアイシャドウのために化粧をしようと思った。キラキラで5割増しくらい楽しくなる。つけるたびにウヒョヒョヒョとなる。

でも化粧に慣れてなくてうっかり目をガシガシこするのは早くやめたい。
そして、私の死化粧はキラキラアイシャドウでよろしくお願いいたします。

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ちょろい女子大生の川添理来です。