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秋山青生の作品置場

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私の作品の中で、自分で気に入っている作品を並べてみました。読む際の参考にしていただけたら幸いです。
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記事一覧

新盆によせて

白紋天をつるし灯りをともしたら 花はあなたの好きだった白いかすみ草を多めに お気に入りの…

秋山青生
8か月前
39

磁器婚式

あなたがそっとドアを開けて 音もなく旅立ってから 二十年ほど経とうとしている あなたを蝕…

秋山青生
2週間前
26

盆準備

今年も季節は丁寧に巡ってきて ぼくは今年も盆の準備をしている あれから早くも十七年が過ぎて…

秋山青生
10か月前
4

逡巡

激しく降り注ぐ言葉の雨に 傷ついてしまうことだってある きみの世界はどうだろうか そればか…

秋山青生
7か月前
19

ピリオド

. と記号を打つ ただ文を締めくくるこの点を 生きてきた中でどれだけ打ってきただろう 宿…

秋山青生
5か月前
17

ことばのちから

好きな詩人の言葉を呟いた ため息が出て少し手が温まる 自分には到底思いつかない言葉たちが …

秋山青生
4か月前
21

小さな言葉

ありがとうとごめんねを繰り返して 歩いていかなければならない 小さな言葉で括り付けられた生命は 微風にも大きく揺れて音を立てて その度に痛みを伴うけれど 残された者として 残せるものはなんだろうか いつもそればかり考えてしまうね 同じではない想いを抱えながら 同じように歩かなければならないから どんなに大きな後悔も もはや元には戻せなくて 泣きながら集めた自我の破片を 何とかして戻そうとする毎日 こんなに指先を傷つけながら 残念ながら私もいつか 誰かを残していくことにな

展墓

さよならをかたどった目印に ぼくはそっと手を合わせた 信仰などどこにもないけど きみを想う…

秋山青生
1か月前
29

あて所に尋ねあたりません

聞かない方がよかったこと 知らない方がよかったこと 振り返るとそんなものばかり むしろ何も…

秋山青生
9か月前
7

ねがい

さよならを言うこともできないまま 引き離された過去のこと 消えない想いはつのりつづけて 透…

秋山青生
1か月前
33

世界は美しい

きみが教えてくれたことばで ぼくはすべてを描いてきた 世界はこんなにも美しいって きみが教…

秋山青生
9か月前
3

ささやかな決意

言葉を重ねても 想いには遠く及ばない 言い表せないでいるうちに きみは消えてしまった 形に…

秋山青生
2か月前
25

想起

きみがその火を消した時 ぼくの今が始まった きみが道を踏み出した時 ぼくの世界は変わった 誇…

秋山青生
3か月前
28

見て見ぬふり

ドラムロールに似たような 音を立てて機関銃が火を吹く場所で ダンスにも似たような 姿で撃ち殺される人がいる 弾丸が文字どおり雨のように降る中 生きることで精一杯の人々に 美しい音楽は染み渡っていくのだろうか 詩を読み上げるようにして 殺人を正当化する指導者たち 失われた生命のためにどれだけの かなしみがあるかも気付かないのか 反戦のデモの中暴徒と化す人々の 憂さばらしの背景では 常に誰かが傷つけられているのに 幕間の休憩時間にも人の命は失われていく