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#3起業アイディアはどこから?ベトナム進出のきっかけ


ベトナムホーチミンでKawaiiNail & Eyelashという小さなサロンを経営していて、日本では広告写真を撮影しているフォトグラファーの西村優子です。

私は日本で暮らしながらベトナムの事業を遠隔経営しています。
(2016年8月〜2021年6月現在)


■一人のベトナム人女性との出会い


ベトナムに初めて訪れたのは2012年。
最初は普通の観光旅行で行ったホーチミン市。
現地の活気に圧倒されたのを覚えている。

妊婦さんが多く、私より若い子ばかり。いったいお年寄りはどこにいるの?
(当時ベトナムの平均年齢は27歳と言われていた)

それに、バイクが多すぎて道が渡れない。(そもそも信号が全然ない)

バイクに2人乗りはデフォルトで、大人・子供の5人乗りの景色を見た時にはめちゃくちゃビックリした。(アクロバティックだな...。)

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ホーチミンの人々を見ているだけで、生命エネルギーをビリビリ感じる。

この国の活気や熱量、そしてベトナム人のひたむきな生き方に感化された私は、「もっと知りたい。もっと見たい。」と時間をつくっては足繁くベトナムに訪れた。

日本にも素敵な場所がたくさんあるが、ベトナムもその土地ごとに特徴があり、知れば知るほど好きになる国だ。

ベトナムの北から南まで旅をして、10,000枚を軽く越えてしまうほどの写真を撮った。

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instagramではベトナムで撮影した写真を投稿しているよ。@nicimurayuko

そして、ベトナムを好きになってから数年経った頃、ベトナム人の友達が出来たらもっと楽しいに違いないと思い始めるようになった。

私は思い立ったらすぐに行動するタイプ。
ベトナムで仕事をしている知人に「ベトナム人と友達になりたいから紹介してほしい!」とお願いしまくって...。(圧力強め)

やっと紹介してもらえたのが左の彼女。
(2016年8月 KawaiiNailオープン時に撮ったもの)

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彼女の名前はNgoc(ゴック)

私より2歳年上の彼女は、日本語・英語も話せて超超優秀な方です!
ゴックさんと私は、会ってすぐに意気投合。

日本とベトナムの文化について色々な情報交換をするようになりました。



■ベトナム進出のきっかけは手芸レッスンと旅写真


Ngocさんと私は、手芸やフラワーアレンジメントと好きなものが似ている。

互いの国で流行しているものを紹介し合っている時、「日本の材料を使って、ハンドメイドレッスンをベトナムでやってくれませんか?」とお願いされた。

当時日本ではUVレジンで作るアクセサリーがすごく人気だったの。

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UVレジンとは
UVは「紫外線」レジンは「樹脂」のこと。
UVレジン液に色々なパーツやラメを封入して、紫外線のライトでUVレジン液を固めてアクセサリーなどを作る手芸のことを「UVレジン」と言います。

ゴックさんからのオファーでベトナムでハンドメイドレッスンをすることに。

私は日本で写真講師もしている。ジャンルは違うけれど、この経験を元になんとか出来るかしら?

せっかくなら、「日本で流行している最新の手芸を教えてあげたいな」と本やwebで勉強し練習開始。

そして、ダイソーで揃えた材料をベトナムに運びUVレジンレッスンをスタートした。

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生徒のみなさんがUVレジンで作ったペンダント

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UVレジンのレッスンに集まったベトナムの女性たち

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このころのベトナムでは、UVレジンの材料を手に入れることは難しかったよう。
みんなが集まって手芸レッスンをする事も珍しかったらしい。

5〜10の少人数でする予定だったはずが...。

なんと20名も集まってくれました!!
予想以上に人を呼んできたゴックさん...。(熱気すごかった)

ゴックさんと始めたハンドメイドレッスン。
何度かしているうちに話題になり、ベトナムの新聞や雑誌に取り上げてもらうことに。

ベトナムの新聞で、私の顔がこんなに大きく掲載されるとは...。

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ハンドメイドレッスンでさらに交流が深まった私達。
「ベトナムで何かのビジネスを一緒にやりたいねー」なんて話をする仲になった。



■ベトナムで起業!?何やるの?


まとまった時間を作ってはベトナムに行き、ハンドメイドレッスンをしたり、旅写真を撮っていた。

ゴックさんとビジネスはしたいけど...。そもそも私は日本在住。
「遠隔でも出来るビジネスって何?」と考える日々。
とにかく小さく始めたいなー。
お金はあまりかけたくないなー。
なんて思いながら、ベトナムで撮影した旅写真を見ていると、ふと思う事があった。

「ベトナムでたくさんの写真を撮ってきたのに、私自身が写ってる写真がめちゃくちゃ少ない」

少数民族が暮らす北部のサパ、ランタンと旧市街地の建物が素敵な中部のホイアン、ヤシの木が茂る海の美しいフーコック島にも行ったのに...。

撮影した写真は、整理しきれないほどたくさんある。
でも、私が写っている写真がな〜い!!! (Theフォトグラファーあるある)

私だって、訪れた場所でその時の情景と共に自分も一緒に写りたいよ。

でも自分で自分を撮るなら、手か足くらいか。。。

えぇ!?手足の爪にベトナム各地をイメージしたネイルアートをしたらめっちゃ楽しいんじゃない?

旅の醍醐味は、現地の人との交流やそこで得た体験だと思うの。
ネイルアートは、リラックス効果やテンションが上がるもの。

この2つの要素が交じったら?
私は、旅とネイルアートをビジネスにできないか整理した。

旅×ネイルアートなら...
・旅の間中、肌身離さず身につけられて、写真に撮ると気分が上がる
・帰国しても自分だけのお土産的なものとして楽しめる
・一人旅にもピッタリ。グループ旅行ならさらに楽しい
・自分がそこに居た記録を写真に残せる
・ネイルをする時間、ベトナム人と交流できる
ネイル事業なら...
・材料も場所も小さくはじめられる
・材料が腐らない(食品と比較して)
・ベトナム各地で得た体験や、モチーフをネイルアートにデザインできる
・初期投資が他事業に比べ少なくできそう
・遠隔でも経営できそう
・自分が興味のある分野(美容系)

がんばればできそうな気がする...。というかやりたい!!!

ベトナム各地をモチーフにしたオリジナルデザインは「旅ネイル」っていうネーミングにして、旅×ネイルアートの体験サービスを提供しよう。

こうして、
1.自分の写真が全然ないというカメラマンならではの悩み。
2.ベトナムに魅了され、各地を旅した経験。

私は、この2つをかけ合わせたアイディアで、ベトナムホーチミン市でプチ起業することを決めた。




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