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アドベンチャーレース初参加レポ(エクストリームシリーズ奥多摩大会2024)

2024/05/11、アドベンチャーレースに始めて参加しました。参加した大会は、2024エクストリームシリーズの奥多摩大会。結論、めちゃめちゃ楽しかったです。


これまでマラソンやトレランの大会には参加したことがあるもののアドベンチャーレースは初めてでかつ色々と勝手も違うため、今度初めてアドベンチャレースに挑戦したい!という方をターゲットとして情報共有をします。


ざっくり大会概要

チームで街や自然の中で複数競技をこなしながら順位を競うレースです。今回の競技種目はマウンテンバイク・トレッキング・パドルアクティビティ・オリエンテーリング・チームチャレンジでした。後ほどまた説明します。

今回の会場は奥多摩の町や自然の中で、制限時間は8時間のワンデイ大会でした。

エントリー

チームメンバー探し

アドベンチャーレースは通常2-4名のチーム参加で、順位も総合およびチーム人数ごとに集計されます。

今回の奥多摩大会の場合、2名チームと3名チームの2枠があり、僕たちは3名チームでエントリーしました。

チーム構成は、3人とも男で、トレラン仲間です。ただ、トレラン以外の競技種目はエントリー時点で3人とも未経験。

アドベンチャーレースは男女構成チームが通常で、同性だけの場合には参加できても公式記録にはならないケースが多いようですが、エクストリームシリーズは初心者も歓迎の雰囲気があり、同性同士でも気兼ねなく参加できるので参加障壁が低いです。まだまだこうしたレースの男性比率が多い中、アドベンチャーレースに参加したい女性を見つけるのはなかなか大変ですからね。。実際、同性だけで参加してるチームが沢山いました。

マウンテンバイクはレンタル可能

必携品にマウンテンバイクやヘルメットもありこれらも参加障壁になりますが、今回の大会ではレンタルすることができました。僕らは3人ともマウンテンバイク持ってないので、バイク+ヘルメットをレンタルして当日会場でサイズ選びなどしました。

パドリングに必要なカヤックなどは無料で大会側が準備していました。

チームメンバー見つからなかったけど参加したい!という方にも門戸が開かれてる

様々な理由によりチームメンバーが見つからない、けれども参加したい!という場合には一人でエントリーし、同様に一人でエントリーした人同士で大会側がチームをアレンジしてくれる(あるいは運営スタッフがチームメンバーになる?)こともあるようです。

練習

アドベンチャーレースに向けた練習は、カヤックをチームメンバー全員で練習した以外はチームとしても個人としても特に練習はしていませんでした。

マウンテンバイク

三人ともマウンテンバイクを持っておらず、練習は一度もせずに当日初めて乗りました。自転車乗れればなんとかなるだろうと、半分不安はありつつ当日を迎えました。

トレッキング

三人ともトレランを趣味としてるので、特に今大会に向けたトレッキングのための練習は個人でもチームでもしませんでした。

パドリング

これは流石に当日いきなりは不安だったのと大会側も事前講習必須とのことだったので、3人で大会と同じ奥多摩のカヤックスクールで丸一日特訓をしました。

https://ferryglide.jp/

今回のスクール受講の背景をお伝えすると、エクストリーム大会に特化したメニューを作って下さり、マンツーマンで講師の方と僕らチームだけでがっつり午前午後と特訓していただきました。

オリエンテーリング

アドベンチャーレースの一番の肝となるのがこのオリエンテーリング、地図読みではないでしょうか。

このレースは当日配布される地図上にあるチェックポイントを、トレッキングやマウンテンバイク、パドリングでめぐりながらそのタイムを競う大会です。そのため、どんなに速く走ったり自転車を漕げても、地図を正しく読めなければ見当違いの方角に行ってしまいチェックポイントを見つけられません。GPSでの位置確認は禁止です。

こちらが、大会側が公表しているサンプル地図です。

そのため地図の読み方とコンパスの使い方を最低限知ってるメンバーがチームにいないと大変なことになります。

今回チームメンバーでナビゲーションの講習を受ける予定だったのですが、全員参加できなくなってしまい、実践練習はできないまま、主に前日夜と当日朝にYouTubeで勉強をして本番に望むことになり、「1つもチェックポイントを見つけられないかも。。。」と一番不安な要素でした。

チームチャレンジ

チームチャレンジはの内容は当日になるまで分かりません。なので特に練習はせず、過去の参加書のレポートを見てどんなチャレンジがあるのか参考にしていました。綱引きやボルダリングなど、会によって異なるものの特に練習が必要なものはないようでさ。チャレンジに失敗しても失格などはなく、できるまで単に時間がかかるだけだったり、ペナルティが課されてゴール時間に対して20分など加算される感じです。今回のチャレンジ内容は後述します。

大会当日(スタート前)

チームメンバー揃って受付、必携品の確認、荷物預け

会場は奥多摩駅から歩いて20分もかからないところで、チームメンバー揃って受付や必携品の確認、健康チェックがあります。

僕らはマウンテンバイクのレンタルがあり、これらは先着順のため、念の為早めに集合しました。

マウンテンバイクの種類はよく分からないものの、ある程度のサイズごとに数限りあるので、自分にあったサイズを確実にほしい方は早めに受付するのが良いかと思います。

また荷物預けについては大会案内に書いてなかったのですが、受付でお願いすることができます。

携行食、水分

マラソンやトレラン大会と異なり、エイドは一切ありません。そのため必要なものは全て自分たちで携行する必要がありますが、お店や自動販売機の利用は許可されています。僕らは自動販売機を何度か使いました。またノンストップで全力で走るような負荷の高いものでは基本的には無いので、普段は全てエナジージェルで補給していますが今回はハンバーガーやチョコレートバー、お菓子などコンビニで買える固形食のみで参加しました。摂取カロリーは700kcalくらいでした。

ルール説明、地図と指示書の配布、第1セクションの戦略会議

大会開始の一時間前に全50チームが集合し、ルール説明やチーム紹介があった後に地図と指示書が配布され、最後の20分程でチームで地図と指示書を元に最初のセクションをどう回るかを作戦会議しました。

なお地図は先ほど共有したサンプルのようなもので、それに加えて指示書があります。指示書には、このセクションでの「すべてのチェックポイントを順番通りに回らないといけない」などの指示や次のセクションに向けての案内、各チェックポイントのヒントなどが書いてあります。

レースはセクションに分かれており、そのセクションの指示書の中に、そのセクション内で回るべきチェックポイントや次のセクションの指示書をもらえる場所などが書いてあります。 

最初のセクションの作戦会議では、どういう順番でチェックポイントを回るかや、YouTubeで勉強したての地図の整置をしてスタート地点から最初のチェックポイントに向かう方角や経路をチームで決めました。

今回は、「少し離れてるけど山の尾根にあるチェックポイント」と「一番近いチェックポイント」のどちらを起点として回るかが最初の意思決定ポイントとなり、僕らの場合は「(一番不安な)山のナビゲーションがどんな感じか最初に掴んでおきたい」ということで前者を起点として反時計回りに進むこととしました。

大会当日(競技開始)

第一セクション

最初のセクションの指示は、チェックポイント(CP)1-6を好きな順番に回ってスタート地点(CP7)に戻って来るというものでした。

スタートしてすぐの分岐で、早速チームごとに方向が分かれます。一方は山で、もう一方は街に降りる方向です。僕たちは計画通り山に入っていき、山道をぐねぐねと小走りで登り少し遠回りしつつも尾根の少し上の方まで登ってから尾根に沿って下っていくルートを選択しました。途中で先行するチームが登山道を外れて尾根方向と思わしき方向(そこからは尾根は見えない)に向かっていき、僕らも迷ったものの少し不安だったので、遠回りでも山道を伝って尾根が見えるまで登りました。途中で「これが尾根だろう」と確信できたポイントで登山道を外れ、尾根の上の方を見ると他のチームが尾根に気づかずそのまま登山道を過ぎて行くのが見えました。一方で尾根を下っていくと、既に多くのチームが尾根を下っていました。スタート直後は僕らは先頭のほうにいたので、おそらくこのチームたちはもっと早い段階で登山道を逸れて尾根を見つけたのだと思います。早速、地図読みスキルと経験で差がついたと感じた瞬間でした。でも、地図を読んで「尾根」を見つけてチェックポイントをみつけられたのが嬉しかったです。

チェックポイントでは、事前にチームに配布されているパスポート冊子の当該チェックポイントの項目にパンチで穴あけをし、チェックポイントに書いてある番号を記載し、チェックポイントにある自分たちのチーム名の箇所にもパンチで穴をあけます。

一方で尾根の下りは僕らトレランチームが有利とするところで何チームか一気に抜くことができました。しかし途中で方向に迷い立ち止まってるところで他のチームに追いつかれたりなどしました。

その先でのチームチャレンジは、ブルーベリーの木を桑とスコップで掘り起こして軽トラの荷台につむというものでした。かなり重くて暑くてめちゃめちゃしんどかった!!

その後いくつかチェックポイントを回ってカヤックセクション。

チーム内で一人ずつ指定された箇所までカヤックを漕ぎ、チェックポイントに書いてある問題の回答を覚えて帰ってきて次のチームメンバーにバトンタッチ、これを3人分。問題は共通で念の為3人で答えを確認し、回答はパスポートに記載。

チームによっては、混雑を避けるために先にこのカヤックポイントに来たりしてたみたいです。

そんなこんなでチェックポイントを6つ回ってスタート地点に戻ってきました。

この時点で2時間20分ほどかかり、お昼頃になってました。またこの時点の順位は20位/50チームほどでした。

第2セクション

第2セクションの指示は、CP8-14の6チェックポイントを順番に回って元の地点(CP15)に戻って来るというもの。このセクションはマウンテンバイクでスタートで、峠のような道路を登って行きますが、そこまで急な登りではなかったです。

最初のチェックインポイントはチームアクティビティで、釣り堀でニジマス釣りでした。チームで竿が1つで釣れるまで最大15分挑戦だったのですが、運良く僕らのチームは針と餌を垂らした瞬間釣れて一瞬で終わりました。

そして此処から先が新たな区間で、マウンテンバイクを降りて指定された経路を進みながら、地図上に無いチェックポイントを3つ見つけ、そのチェックポイントの位置を地図上に印をつけるというものでした。なので、チェックポイントを見つけた時にその地形などから地図上のどこなのかを判断しなくてはいけません。そして50m以上、地図上で2ミリずれているとペナルティで20分加算されます。僕らは3つのうち1つを間違えてしまいました。

さらにこの区間はずっと登りで、標高約400mから860mくらいまで登り通しでした。普段山を登らない方には大変な区間だったかと思います。男女混成チームでは、男性が女性の背中を下から押しながら支えているチームもいました。

そして今度は山頂付近から走って下り、3つ目のチームアクティビティ。今度は、先ほど釣ったニジマスが焼いてあるのでそれを食べきるというものでした。お腹空いていたのと塩分補給できてちょうど良かったです。

腹ごしらえしたところで、第2セクションが終了。この時点での順位が14位/50チームで、ワンチャン10位以内いけるかもと気合が入りました。

第3セクション

第3セクションは本来2つCPがあるのですが、土砂崩れの影響で1つになり、CPまでバイクで下り、70mほどトレイルを登るだけでした。

最後にスタート地点に戻って無事ゴール!完全完走できました。

結果と表彰式

ゴール地点のタイムは6時間20分ほどで、14位/50チームでした。正確な順位は後日ペナルティ時間も加味して公表されます。

また総距離は37km, 累積標高は1,531mでした。

16:30頃にゴールして18:00から表彰式&景品抽選会があったので、近くのお風呂に行って表彰式に参加しました。そこで総合10位まで表彰されたのですが、なんと一位は僕らよりも2時間以上早い4時間ちょっと。どんなルートでどんなペースで行ったのか、とても気になります。

最後の抽選は何も当たらず、チームメンバーで打ち上げして解散しました。

完全完走、完走、ゴール、リタイヤ

このレースには4つの成績区分があります。

完全完走はすべてのチェックポイントを回って時間内にゴールしたチームで、完走は途中まですべて回ってたものの時間などの都合で途中で運営からショートカットを指示されてゴールしたチーム、完走はチェックポイントを見落としたなどのゴールとなってるようです。また途中棄権やチームメンバーが一名になった段階でリタイアになります。

感想

初のアドベンチャーレースを終えてみて、とても楽しかったというのが第一印象です。

チームで協力し合いながら走れた楽しさ、うまく地図読みできた時の楽しさ、全身を使って自然の中で遊んだ楽しさ、トレイル区間で他のチームを抜くことができた楽しさ、などなど。

また、上位と2時間も差がついたということで、地図読みと戦略作りにおいて伸びしろが沢山あると感じました。トレイルやロード区間も正直もっと速くいけたので、今度は歩き無しで全力で再挑戦してみたいです。

アドベンチャーレースときくと、チームウインドを筆頭に超過酷なイメージがあるかもしれないですが、このエクストリームシリーズはほんとに初心者向きで楽しむことができるので、お勧めです。僕らより速かったチームには、親子で中学生1年生もいましたよ。

ということで、アドベンチャーレースに初挑戦した記録でした。


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