ゲームマスター

とある倉庫に集められた五人。
特に共通点もなく戸惑っていると天井からモニターが降りてきた。

「ようこそ、皆さん。私ゲームマスターのミカエルと申します」
ザワザワする会場。
「皆様には命を賭けたゲームに参加して頂きます」
「どうしてそんなことしなければいけないんだ」
「理由、それはこのゲームに勝ち残った一人に教えましょう。ただし途中でゲームから逃げ出した場合、こうなるのでご注意を」
そういうとミカエルはリモコンを取り出し赤いボタンを押した。

・・・・・・。

「あれ、あれどうしてマネキンに仕掛けた爆弾が作動しない」
「フフフッ、それは私が偽物のリモコンとすり替えたからですよ。ミカエルさん」
同じゲーム会場にいた一人の人物が喋り出した。
「貴様!何者だ」
「動くな!貴様が座っている席には超高圧電流が流れるようになっている」
「やめろ、落ち着け」
「いいですか、本当のゲームマスターは私ネコが仕切らせて貰います」
そういうとネコはポケットからスマホを取り出した。
「ミカエルさんあなたは私の手のひらで転がされていたのです。そしてあなたはもう必要ない」
パスワードの最後を打ち終わる。
また別の一人がニヤッと笑う。

・・・・・・。

『どういう事だ』
会場にいた二人が同時に驚いた。
「電流が流れないし、そしてそこの女!何驚いているんだよ」
「アンタの電流が流れないのは私が昨日アンタのスマホにハッキングして書き換えておいたのよ。そしたらアンタのスマホが爆発するようになっていたのになんで」
「お前誰なんだよ」
「私はネオ。ゲームマスターになる予定だったのに」
「何がネオだ。ふざけるな」
「そうだそうだ」
三人で言い争いを繰り広げている。
「あの〜私たちは帰りますか」
「そうですね」
残った二人でその場を後にする事にした。

「とんでもない事に巻き込まれてしまいましたね」
「そうですね。私何故が良く命を賭けたゲームに参加させられてまぁいつも助かるんですけど」
「知ってますよ。あなた有名だもの」
「えぇ・・・」
私は目の前が暗くなった。

次に目が覚めた時、周りにはたくさんの人が集められていた。

「それではゲームを始めましょう。私ゲームマスターの渾沌です」


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