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こわーい展、開催中


夜の集合住宅、ひとりでに揺れるブランコ、苔むしたいくつもの地蔵、窓辺に映る人影、古びた日記の頁、地下室に続く階段、合わせ鏡に映る何番目かの自分、枯れた蔦の絡まる木、色褪せた家族写真、ベッドの下、かすかに聞こえる風鈴、何もない空間を見つめる猫、放置されたスーツケース、実体のない焦げた匂い、カーテンの隙間、飛び立つカラスの群れ、作者不明の童謡、排水溝に絡まる長い髪、見覚えのない番号からの着信、急に静かになる隣人、道路脇の献花、背後の靴音、ビジネスホテルの絵画の裏、ゆったりとした3回のノック音、小さな祠の扉の向こう、着ぐるみの目の部分、病院の白さ、どこかにあるリミナルスペース、錆びたトタンの家、自動販売機の明かり、プールの底に沈んだ落ち葉、止まったままの時計、テレビの放送休止画面、真顔のまま黙り込む友人、エレベーターが開く瞬間、消灯時間を迎えた旅館の廊下、カーブミラーに映る景色、閉まったままのトイレ、時化た海…

世の中、怖いと感じるものってたくさんありますよね!note担当は毎月のクレジットカードの請求額を見るのが怖いです!絶対自分じゃない誰かが使ってるよ!

本日は写真映像科が主催の「こわーい展」のお知らせです!

こわーい展、という可愛らしい名前とは裏腹に学生さん自身が考える「怖さ」を写真で表現した、ダークな一面を持つ挑戦的な企画展となっております。
現在ニチデの1Fにて、9月10日(火)まで開催中です!

 


この写真展、note担当も実際に拝見したのですが…


会場が、薄暗くなっておりまして


参加者はライトで作品を照らしながら展示会を楽しむ形でした。


実質ルイージマンションです。雰囲気バッチリで最高。
こういう体験型の展示会ってワクワクしますね。
今回のテーマと相まって、ゾワゾワ感をより感じれる仕組みだと思います。


ここの廃墟感、狙って出してるなら天才です。
この透けてる部分が逆に怖い。人影があったらどうしよう。

「怖いもの見たさ」という人間の心理をうまく突いた展示会、ぜひお越しくださいませ!在校生の方もぜひお気軽にお越しください!





写真映像科の展示会のテイストに合わせて、どなたか怖い体験をした話をお持ちでないですか?と職員に尋ねてみたnote担当。

「そういえば…」と話を聞かせてくれたのは、現コミイラ教務、ニチデの卒業生でもあるO先生。

学生時代はとある飲食店でアルバイトをしていたそうです。昼は授業で忙しく、シフトは自然と夜間が中心。アルバイト先の締め作業も担当することも多かったようです。

その日も清掃、施錠ともう1人のアルバイトの方と淡々と作業をこなします。

営業時間中は賑やかな店内。がらんとしているところを見て、O先生がなんだかもの寂しさというか、不気味さを感じたのは想像に難くないです。

つつがなく締め作業を終え、電気を消した瞬間、誰もいないはずの店内から声がしたそうです。








責めるような、怒気を孕んだような女性の声。

もう1人のアルバイトの方も女性だったのですが、そんな声は出していないとのことでした。




(終わり)



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