取材を通して思うこと

地方にある広く知られていないすてきなものを多くの人と共有したい、その思いからスタートしたnicethings.との関わり。今思えば、この時はまだ「もの」というすべてを理解しきれていなかったのかもしれない。

実際に初めて取材に同行したとき、こんなにも人の生き方や思考、価値観に直接触れられるものかと驚き、同時に使命感を感じたことを覚えている。また、この方の目にはどう映っているのだろう、何を思いそこから何を感じたのだろう?たくさんのなぜ、どうしてが自分の中に生まれた時間だった。そしてこれらは、幾度の取材を経験した今でも変わらない。

nicethings.の編集に携わり、つくる人や営む人に出会い、その人を知ることで、自分自身の日常に疑問をもつことも増えていった。 取材を通して目に見えないことを知ること、知ろうとすることの大切さに気づくことができた。

まるで宝物のような、取材で触れた思いをもとに文章を紡ぎながら思うことは、これから続く未来のこと。世の中の多数とは違うかもしれない、けれども、丁寧に生きることを考えることは、この先の未來において更に重要な意味をもつことになる気がしてならない。便利なことの対極にある、安らぎや人の手、自分のペース、感じることといった、いわば人としての生き方に、繋がるように思う。


編集 N



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