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動画「nice things.の想い」に寄せて
ページを捲るたびに、 暮らす場所のこと、 どんな道具と一緒に生活するか、 どんな仕事をするか、 ただ単に「情報」だけの雑誌ではなく、 誰かの気づきになるような、情緒が動くような雑誌を作っていこう。 そんな想いを新たに、復刊する際に作成した動画です。 復刊から1年。 周りのみなさまのおかげで、季節ごとの4冊を発行することができました。 一年が経ち、改めてこの動画を見ると一年前の気持ちと、nice things.に出会ったころを思い出します。 元々「雑誌」が好きでした。 ページを捲るたびに広がる、知らない世界。 華やかな芸能人、きれいなモデル、美味しそうなお店。 周りを畑に囲まれた田舎で生まれ育った私にとって、雑誌の中の世界は憧れで溢れていた。 雑誌の中のきらびやかな都会での生活に憧れ、地元を飛び出しました。 いつの間にか、自分の中で 都会には「あって」 地方には「ない」 そんなふうに決めつけていたと思います。 そんな中で偶然出会ったnice things. 初めて出会った号には私の地元で暮らす方々やお店が載っていました。 私がずっと「ない」と思って、飛び出した地元。 紙面には、その地元で楽しそうに働き、暮らす方々の笑顔。 こんな場所があったの?と驚きでいっぱいだったのを覚えています。 「ない」のではなく、自分が見ていなかったことに気付かされました。 ほんの少しのきっかけで、見方を変えれば見つかることはたくさんある。 そんな気づきをnice things.が教えてくれた気がします。 誰かの気づきになるような雑誌。 少しでも誰かの見方を変えられるような雑誌になっているだろうか。 読む方にとって何か考えるきっかけになるだろうか。 そんな想いを忘れないよう、ただ情報を提供するだけではない、これからの雑誌が果たすべき意味を考え、これからも人と紙面に向き合っていければと思っております。 編集 百瀬