中国駐在員の日記

駐在員の日々で起こったことなどのまとめ

中国駐在員の日記

駐在員の日々で起こったことなどのまとめ

最近の記事

防衛意識を高めている台湾

23年の夏に台湾の東海岸を旅行した。台湾島は中央に南北に長い山脈が聳えている。台湾はその西側に大部分の住民が暮らしており、島の東側は山脈が海岸のぎりぎりまできており、人口としては僅かだ。そんな東側の花連という街を訪れた。 花連の町は実は日本と関係が深い。港町を船で東にでるとそこは与那国島。そのさらに東側は石垣島だ。天気が良いときは島を目視できるほどの近さである。観光ガイドの話では以前は沖縄の島の人は病気になると医者にかかりにこの花蓮に来ていたということ。日本統治時代には四国

    • 承徳で感じるチベット文化

      明清の古より皇帝の夏の避暑地として使われてきた承徳。少数民族との融和のために部族長の会合もこの地で行われてきたらしいが、確かにこの場所は不思議な場所であった。遠くの方まで山々が連なる高原地帯にある承徳の山の上には遠くからでも見える巨石がある。この絶妙な目印がこの地を差別化し、集まるにはもってこいの場所になったのではないかと思える。 ここには皇帝の避暑地の周りにチベットにあるポタラ宮のスモールスケール版があるということで、付近を散策をしてみると、皇帝たちがいかにチベット仏教を

      • 来たら後悔する街(鶏鳴山)

        下花園駅という北京から新幹線で1時間ほどの駅を降りると、駅の前の建築の止まった背の高いマンション群に圧倒された。虎視眈々と顧客の狙いを定めるタクシー乗り場を素通りして大通りでタクシーを捕まえて鶏鳴という宿場町を目指した。 「この街に興味を持った人はみんな来たがる。ただ来てみた後には後悔する街だ」。河北省訛りのタクシーの運ちゃんが来たばかりの私の出鼻を挫いていく。格差社会の中国で地元に残るしかない運ちゃんからみたら、外地から呑気に旅行にくる人は妬みの対象なのかなと思いながら、

        • 北京の守護神

          文化大革命で過去の歴史が破壊され、いつの間にかそれが塗り替えられてしまい平然と街の景色になってしまっている。そんな風景を見ると、なんとも言えない気持ちになる。 チベット寺院である擁和宮の大門をくぐり銀杏並木を進むと、皆がお堂の中の仏像を思い祈りを捧げている。お堂の中の仏像は陰に隠れていて外からは見えない。線香に火をつけて、チベット式でもなく、日本式でもない思い思いのやり方で祈っている。集団心理から私も日本式でお祈りをした。 チベット寺院であるので、ご本尊は何かと思い中に入

        防衛意識を高めている台湾

          北京のゴールドショップ訪問

          ここ最近、金価格が上がっているので北京にある老舗の宝飾屋を訪問した。その名も菜百。この略名で名前が知られているが、菜市口という場所にある百貨店という意味である。中国には認定された老舗の称号である「中国老字号」というのが存在するが、この菜百はその1号店でもある。 この宝飾屋まず規模が大きい。1階は金やプラチナの宝飾屋が並びとにかく活気がある。2階はダイヤモンドが売られており、ここは1階の客が嘘のように人が少ない。3階は金製品の交換などをしているカウンターやサンゴの販売がある。

          北京のゴールドショップ訪問

          普段の徒然なる日記

          中国で働いていると、日本とは感覚の異なることがしばしば発生するので、なぜそんな状態になっているのか、自分なりの分析を加えて記録していきたいと思う。 今日は、結局日本人が必死こいて業務をこなさないといけないという話。とにかく、中国人社員は面倒なことはやらない。どうしてもやらなくてはいけないことは、まずは他人に任せようとする。職位の低い人や周りの人にぶん投げ始める。それでもダメなときはようやく自分で手を動かし始めるが、いい加減になる。 うちのチームには先日Aさんという中国人が

          普段の徒然なる日記