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精神科ってこわい?よく知らないからこわいのよね

こんにちは
りんごです

作業療法士を17年してます。
その中で精神科病院にトータル13年勤めています。
あとの4年間は障がい者の福祉サービスを計画する相談支援専門員していました。
精神科の作業療法では社会復帰や精神症状を安定させるためのリハビリを行っています。

詳しくはこの記事を参照ください👇

さて、タイトルにあるように、「精神科」ときくと多くの人はあまり良いイメージをお持ちでないようです。

私の勤めている病院へ入院が必要な患者さんが来られたとき、ご本人が精神症状の悪化を自覚されてない場合はご本人が入院を拒むことは多いです。
それは分かります。状況を正常に把握できない場合にはそのような反応を示すことは理解できます。
しかし、ご家族も精神科病院への入院を躊躇されるケースが多々あります。

精神科に入院するなんて体裁が悪い、と思っている方も多いです。
または入院させるのは本人がかわいそう、と思っている場合もあるようです。

「精神科」ときくと、やはり「こわい」「暗い」「良くない」「キ●ガイ」とのイメージは今でも強いのかもしれません。

それは、精神科病院を「知らない」からです。

今の精神科病院は鉄格子なんてありません。
独房のような部屋はないんです。

患者さんの手足をしばって自由を奪うことは勝手にはできません。
自傷行為(自分を傷付ける)や他害行為(他の人に危害を加える)などがある場合に限り、本人や周りの人の安全を守るために医師(精神保健専門医)の指示で拘束を行うことはできます。

入院している患者さんのほとんどは症状も安定しており穏やかな入院生活を送っています。
もちろん中には精神症状が不安定で大声や奇声を上げる方もおられますが、他の方に危害を加えることはほとんどありませんし、主治医の診察や服薬により症状を落ち着かせることができます。

多くの患者さんは作業療法(リハビリ)に参加し、興味のある作業を行って集中力や持続力を向上させ、スタッフや他患者と交流を持って楽しむことができます。

感情の表出が上手くできず他者との関わりで課題を患者さんもいますが、それでも急に殴ったり暴れだしたりすることはありません。

精神科病院の中はみなさんが思う以上に穏やかで落ち着いています。
(時々わめき声など奇声はありますが・・・)

病院内も作業療法で作成した作品や掲示物が飾られ明るい雰囲気です。
暗い、こわいなど決してありません。

もしご家族で入院が必要かもしれない場合、可能であれば一度病院を見学されることをお勧めします。
どんな病院なのか、どんなスタッフがいるのか、どんな設備があるのか、他の患者さんはどのように過ごしているのか、など実際見れば安心できます。
もしあまり良くない雰囲気であればよその病院に変えてもいいかもしれません。(確かに病院によって雰囲気は様々)

まずは知ってもらうことが一番です。
そうすれば、なんとなく「こわい」という漠然とした不安や恐怖は軽減されると思います。

多くの人に実際の精神科病院を知ってもらいたいです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。



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