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マルチタスク


みなさんは、マルチタスクしていますか?

最近なんですが、私はほとんど毎日マルチタスクをしていると気づきました。
これは自慢でもなんでもなくて、自分がタスクと認識していないことが、実はタスクになっていて、そして気づいたらマルチタスクをしていました。

これを教えてくれたのは、
新城愛さん(@love_newcastle_)という、
Yogaをしていたときに出会った方です。

今日の出来事ですが、朝仕事に向かうために外に出て、片手には朝作ったコーヒー(時間なくてインスタント)を持ち、そして歩きながら飲み、そして考え事をしながら歩いていました。

ここでタスクは4つもあります。
①家から駅まで歩く
②コーヒーをこぼさないように持っている
③コーヒーを飲む
④考え事をする

これを10分の間にしていたんですね。
みなさん普通かもしれないですが、よくよく考えると脳はとても忙しい状態になっています。

私はこのように、基本的にいつも頭を自然に働かせながら、同時に何かをやるということに慣れてしまったようです。それが通常スタイルであり、そうすることで自分にとって楽でした。

みなさんもあるかもしれないですが、
ご飯を食べながら携帯を触る、ご飯を食べながらテレビを観る、などこれも2つ以上の行動ですよね。

それが悪い、というわけでもありません。
マルチタスクが必要な場面ももちろんあります。
ただ何事もバランスが大事です。
頭を使う時と休める時。

常に頭が働いている状態は、それが続くと、身体の感覚的な部分が使われにくくなっていき、五感が得られにくくなります。
そして常に頭=思考が優位になります。

そうすると、

自分に意識が向きづらくなります。
というのは、
自分は今どう感じているんだろう?
自分は何に楽しみを見出しているんだろう?
自分は何に喜びを感じているのだろう?
自分は今何に怒っているのだろう?
自分は今何に悲しんでいるのだろう?
こういったことがわからなくなっていきます。

"1動作1集中"の大切さ

実際に私がそうでした。
今も意識しないと、気づいたら一度に複数のことをしてしまい、"今この瞬間"に全く意識が向きません。

マルチタスク生活をし過ぎていて、最初は楽しめていたピラティスも苦手意識を持つようになりました。

ピラティスは、外側の意識ではなく内側の意識に切り替えて、自分の状態を知り、そして自分で心も身体もコントロールする学問です。

ピラティスを始めてから、何十年もピラティスをしている先輩方に必ず言われることがありました。
「ピラティスは形じゃないよ」

私はこの意味がわかるまでに、いや、まだわかろうとしている段階ですが、一年半かかりました。

エクササイズ=形でピラティスをしているときの
私の頭の中は働き過ぎていて、感覚を追い求めたり、早く解りたい!と思うあまり、
ゴール=形に最短で辿り着く方法などを無意識に考えたり、動く中でエクササイズがよくわからなくなったら、自分にはピラティス向いていないんじゃないか?と脳みそがパンパンになるほど、いろんな思考が飛び交っていました。

思考を追いかけるという行動と、背骨や手足を動かすという行動をしていて、気づいたらピラティス中もマルチタスクをしていました。

ピラティスは、ゴール=エクササイズの完成を追い求める過程から、自分自身を知ることができます。

結果を早く求めたくなる思考派の人は、「待つ」ということが苦手だと思うので、ピラティスは時間がかかるもの、と認識するまでに苦労すると思います。ですが、私のように頭=思考が優位になる人は、ピラティスが必要だと感じました。

思考でピラティスするのは、本当に楽しくないです。ピラティスは面白くない、という方もきっとこのような感じだったのかな、と思ったりします。

ピラティスの恩恵を得られるように、
愛さんから教えていただいた"1動作1集中"ということを取り入れて生活してみています。

1動作1集中とは、その言葉の通り、1つの動きにひたすら意識を向けて集中する、ということです。

例えば、スターバックスで食事をします。
店内にはBGMがかかっていて、外が見える大きなガラス張りの窓があります。隣の人もお仕事をしていて、いろんな人の会話も耳から聞こえてきます。

そんな中で、私はチャイティーラテと根菜チキンのサラダラップを頼みました。
そこで1動作1集中、頭でなにも考えずにまずは目の前のチャイティーラテを味わうことだけに集中します。美味しいな、スパイシーだな、と思ったことを感じるだけです。
サラダラップも同様に、食べることだけに集中して、いろんなお野菜が入っていたんだな、美味しいなと思ったことを感じるだけです

このチャイティーラテと、サラダラップを携帯を触りながら飲食をしていたら、この感じる時間ってないんですよね。
外をぼんやり眺めながらも、隣の人の会話を聞きながらでも、やっぱりこの感覚は味わえないと思います。

私は食べるのが好きなので、ご飯を例にたくさんあげましたが、小さい頃ご飯を食べながらテレビは禁止、というご家庭はありませんでしたか?
ご飯に限らず、目の前のことだけをただ楽しんでいませんでしたか?
1動作1集中の考え方ってきっと小さい時ほどできていた気がするんですよね。

この1動作1集中は、ピラティスでも同じです。
腕を動かしたら腕を動かすことだけに集中する。
背骨を丸める時は背骨を丸めることだけに集中する。当たり前のことを書いていますが、この当たり前がとても難しいことなんだと学びました。

ピラティスは人生と同じな気がします。
当たり前のこと、いつも気にならないことを、集中してみること。そうすると見える世界が変わります。

ピラティスも日常生活も1動作1集中をすることで、頭の雑念が消えていき、心も身体も脳も楽になっていきます。

長くなりましたが、
頭で頑張っている時の自分にまず気づいてあげて、
そして本来感じられるはずの五感を味わう時間を作ることで、自分自身が満たされていきます。

私も実践中です。
興味ある方は一緒にやってみましょう🌿


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