崩れたメンタルを立て直す方法とは?
こんにちは!KAKOです。
中学校で家庭科の教員をしています。
家庭科を教えるようになってから、
家庭科は人生と密接に関わる教科だと思うようになりました。
なぜなら、衣食住・家族と子ども・お金と、誰にでも必要な生活と切っても切れないモノについて考えるからです。
これらのどれか一つがバランスを崩しただけで暮らしはギクシャクします。
そうなると、暮らしだけではなく、心の安定も失われていくのです。
心の安定を崩して負のループにはまり、なかなか抜け出せなくなってしまった経験はありませんか?
メンタルヘルスという言葉がありますが、一度崩れた心をどうやって健康に立て直したらいいのか一緒に考えてみましょう。
人生の本質は変化
「万法帰一」という禅語を紹介します。
森羅万象、すべてのことは、絶対真理に戻っていく。
苦しみや悲しみ、喜びや幸せが永遠に続くことはない。
苦しみや悲しみは長く長く感じるのに、喜びや幸せの中にいるときには慣れてしまい、なかなか気づかないものですよね…
しかし、どちらも永遠に続くことはないのが人生の本質、つまり人生は変化するという意味です。
苦しみも幸せも人生の変化の中の一断面なのだと。
私にも試練の時がいくつかありました。
その中の一つは、娘が障がいをもって生まれたことです。
考えてもみなかった現実に戸惑い、どうして自分だけがこんな目に合うの?
と悲観的になり、何がいけなかったんだろう?
と自分を責めました。
藁をもすがる思いで受診した小児科の先生から、衝撃の言葉をかけられたエピソードを今も忘れることはありません。
「お母さん、あなたが苦しいのはこの子の将来ではなく、お母さんあなたの人生が思い描いていたものにならないからではないですか。」
( 確かにその通りだけど、この子の将来が心配にきまってるじゃない。あなたに、もし障がいのある子が生まれたらこの言葉をかけられてどう感じますか )
喉まで出たこの言葉をぐっとこらえ、泣きながら帰宅したことを昨日のように覚えています。
娘と同い年くらいの子を見るのがとてもとても辛かったです。
ですが、娘が3歳になったころ、全く辛くない自分に気がつきました。
なぜ気持ちが変化したのか、その時は自分でもわかりませんでした。
ただ、ありのままの娘を受け入れ、心底大切な存在になっていたことは間違いありません。
娘も私も何も悪いことはしていない。
胸を張って生きていこう。
そう思いました。
あれから20年以上が経ち娘は成人しました。
会話ができない、常時見守りが必要な重度知的障がい者です。
私が仕事をしている間は、生活介護施設の職員の方々とヘルパーさんに交代でお世話になりながら生活をしています。
そして、母親の私は教師として働きながら子育てと仕事を両立しています。
この間に新たな人との出会いがあり、さまざまな経験をしました。
詳しく書いたら本が1冊できそうなので(笑)省きますが、
今の私はとても穏やかな気持ちで暮らしています。
娘のおかげで学んだことがたくさんあり価値観も大きく変化しました。
私の狭かった世界を広げてくれた娘にはとても感謝しています。
立ち直るチカラ
試練から立ち直るチカラは誰にでもあると私は思います。
しかし、一人で立ち直ることは簡単ではありません。
支えてくれる人、助けてくれる人、辛いと言える人、一緒に苦しんでくれる人、勇気づけてくれる人、叱ってくれる人…
立ち直るチカラは、「自分をとりまく人間関係を築く力」なのだと私は考えています。
私が立ち直ることができたのは辛いときに辛いと言える場所があったから。
恵まれたこの環境にいなかったら、私は今でも苦しみ続けていたのかもしれません。
変化する人生の中では、必ず誰にでも試練はやってきます。
その時、お互いに支え合える人間関係があれば、人は立ち直ることができるのではないでしょうか。
崩れたメンタルを立て直す方法とは、自分の周りにいる人を大切にすること。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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