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適応障害になって、ようやく人生が始まった話。

あなたは自分に優しく生きられていますか?


私の話です。

私は元々小学生の頃から不登校気味で、家にひきこもりがちな人間でした。
毎日朝が辛くて、頑張って起きても身体が泥に沈んでいるかのように重く、息も苦しく、外に出るのもやっとでした。

特に酷いいじめに遭っていた訳でもありませんが、私は人が多い場所に行くと何故か必要以上に気が張り詰めてしまい、人前では一言も話せなくなってしまう性格のせいでクラスでは異様に浮いていました。

勿論、授業中に先生に「イオさん、ここ読んで」と当てられても、大勢の前で声を発すること自体が恐ろしく、冷や汗をかきながら必死に絞り出すように答えていたのを今でも覚えています。

そのせいで周囲と上手く馴染めず、他の子たちが普通に出来ている日常会話や同級生同士で遊ぶことすら自分には物凄くハードルの高いことに感じてしまって、学校に行くことが苦痛でした。

それでも中学・高校と頑張って学校に通い続けた結果、少しだけ成長出来た私は、人と軽い会話を交わすこと自体はそこそこ出来るようにはなったのですが、就職して社会に出た途端、学生の時とは比べ物にならない程、現実の厳しさを思い知らされました。

学生生活を経て少しは成長出来たとはいえ、やはり私の元々の内向的な性格が足手まといになり、仕事は殆ど続かず、転々とする羽目になってしまいます。

そしてようやく正社員で採用されたの今の会社にしがみつく様に数年間勤めていましたが、やはり会社は組織ですし、こんな私が周囲と合わせて同じような裁量で働くこと自体、もはや終わりのないマラソンを永遠に走っているようで非常に辛く、結果壊れてしまい、不登校だった頃と同じように朝起きられなくなり、会社に行けなくなってしまいました。

そうした結果、満身創痍で駆け込んだ心療内科で適応障害だと診断されました。

他には不安障害によるパニック発作。そしてHSPであることが判明しましたが、その事実が余計に私を苦しめました。

こんな私は社会不適合者だと、思いました。

「しんどい、つらい、やりたくない、行きたくない」

こんなことばかり考えてしまう自分は、最低でだらしのない人間のクズだと自分を責めました。

そんな私に主治医の先生は、私が想像すらしていなかった言葉を掛けてくれたのです。

「今までよく頑張ってきたんだね。自分を褒めてあげよう」

この言葉を言われたとき、私はようやく気付きました。
今まで苦しかった原因に。

私はずっと、自分を痛めつけて生きていました。

「しんどい、つらい、やりたくない、行きたくない」というこれらの心の声を、私は『甘え』だと封じ込めて、周りと同じように頑張れない、こんな自分はダメだ!と自分で自分をナイフでめった刺しにして、何度も何度も傷付けていたんです。

これが自分のありのままの心の声だったのに。

どうしてもっと自分に優しくできなかったんだろう。
他の誰でもない、自分自身なのに。

ただこの声を受け入れて、嫌なことからは逃げればよかっただけなのに。

そこで私は初めて、自分と向き合うようになりました。

結論を言うと、ただ私は、己の個性も性格も無視して「皆がやってるからやらなきゃ・出来るようにならなきゃ」という固定観念に囚われて、世間体や家族がどう思うかなどを気にして進むべき道を見誤っていただけでした。
HSPとか内向的とかは置いといて、根本的に考え方の軸が『周り』に寄っていたんです。

私が本当にやるべきことは、自分の心からのサインを素直に受け止めて、「じゃあどうすれば自分は楽になれるのか・自分に合った生き方が出来るのか」を考える事でした。

『楽に生きたい=甘え』という固定観念が自分を縛っていたせいで、私は20代の半分以上をやりたくない仕事に費やしてしまいましたが、ようやく今、私は自分の人生のスタートを切れたように思います。

今、辛くてしんどい人。頑張りすぎて疲れてしまった人。
もう無理をするのはやめにしましょう。
楽に生きていいんです。

『楽』は『楽しい』とも言い換えられます。

自分らしく、楽しく生きる方法を、私と一緒に探しましょう。

とはいえ、まだまだ治療中の日々。
ついつい頭で色んなことをグルグルと考えてしまうので、思考の整理や気持ちを言語化する練習も兼ねて少しずつ、自分が思うことや伝えたいことを発信してみようとnoteを始めてみました。

前向きに。これを読んで下さった方々の心に少しでも寄り添える活動をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願い致します。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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