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自己満足でいい。

患者さんに呼び止められた。
「ちょっと、髪を染めるの辞めたの?」
「どれ、もう少し見せて」と。

お隣に座って、頭頂部を見せ、さらに髪をかき分けてお見せした。
「まだまだだね。でも、いいわ。頑張りな」
60代の患者さん。
すでに白髪で真っ白な髪をしている。
髪に艶があり、とても綺麗。

白髪の、人生の先輩からの励ましに心が軽くなった。

白髪染めをやめて、もうすぐ5カ月。
白髪への移行期間も、気にせずに過ごすことができている。

数年前から、白髪染めをやめるタイミングはいつなんだろうと思っていた。
白髪が素敵な人が増えてきたことも、考えるきっかけになった。
自分らしく過ごそうと思ったら、自然と白髪染めをやめる決心がついた。

白髪染めをやめて1~2ヶ月の頃は、他人の視線が髪に向かっていると、見られているような意識もした。
今も、視線を感じることがあるけれど、特に気にならず、知り合いであれば白髪に移行していることを伝えている。

同年代は特に同様のことで悩んでいる。
どうしたら移行期を乗り越えられるかと相談を受けることもある。

誰かに勧められたわけでもない。
自分で決めたこと。
髪を染める、染めないに、こだわっていた自分。
他人の視線を気にしていた。

もしかしたら、歳をとったから他人のことが気にならなくなったのかもしれない。
図々しいというものかもしれない。


自分が満足できるのが一番。
自分で自分を満足させることができるようになってきた。


#自分で選んでよかったこと

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