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患者さんの気持ちを汲み取るために 

看護師として、患者さんの気持ちに寄り添いたい、患者さんのほんとうの気持ちを知りたいと思う。

耳の不自由な患者さんとのコミュニケーションは、手話や筆談以外にも、スマホを利用するなど、今は方法が増えている。
コミュニケーションに、困る場面は少ないが、時間がかかったり、患者さんに負担をかけていることもあるかもしれない。
患者さんが使うコミュニケーション方法に添うことで、安心できるのではと思う。

数年前、医師が、耳の不自由な方へ、筆談で質問したときに、首を横に振り、筆談を拒むことがあった。
医師は、筆談できないならと、違う方法を提案しようとしていた。

その場に同席していた看護師は、「手話、少しわかります」と、手話で患者さんへ伝え、医師には、口頭で伝えた。
短い期間であったが、手話教室での経験があった。
決して上手ではないし、忘れていることもたくさんあったが、なんとか体調を訪ねたりと、わかる手話を駆使して、ジェスチャーも交えながら、患者さんと医師の間でお互いの意見をなんとか伝えた経験があった。

看護師が行うことの中には、患者さんの気持ちを聴くことのほかにも、患者さんに痛みを伴う処置を行うことがある。
血液検査であったり、点滴を行うときの針を刺す行為などはすぐに思い浮かぶだろう。
処置の時に、すぐさま「痛み」について確認する必要がある。
その時に、筆談している暇はない。
患者さんの反応ですぐに判断することもできるが、こちらの憶測ではなく患者さんが感じた状況を確認したい。

患者さんのことを考えていると、ある看護師から、「安心して処置を受けてもらうために、挨拶や痛みの確認が、手話でできたらいいかも」と、案があがった。
その話しの中で、「すこしずつ、手話を覚えよう」「手話で距離が縮まるかもしれない」「手話、勉強してますって伝えてみよう」と、話はまとまった。
そうなったら、みんな「帰りに、本屋によって手話の本を買おう」「You Tubeで手話について探してみよう」と、前のめりである。
患者さんを思う気持ちが、看護師たちの手話を学ぶ気持ちへと動かしていた。こういうときにもチームワークが発揮される。

仲間たちと一緒に、手話を勉強しなおしだ。





#今年学びたいこと

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