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ボサノバの誕生に影響を与えたチョイ悪親父

55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第92弾!

「サルバドールからの手紙」 アンリ・サルバドール

2000年発売

素足にロファーと言う、石田純一の元祖の様なジャケットのチョイ悪オヤジ風のいで立ち。

チャラいイメージですが、実はもの凄い親父なんです。

14歳からデビューしてジャンゴ・ラインハルトと共演したり、フランスで初めてR&Bスタイルの曲をレコーディングしたり、最大級の功績はアントニオ・カルロス・ジョビンに影響を与え、ボサノバの誕生に物凄い影響を与えた男でもあります。

余りの偉大な功績にフランスの文化勲章を与えられた凄い親父なんです。

40年~60年代フランスのJAZZシーンでは大活躍だったのですが、ベテランミュージィシャンあるあるで、その後身を潜めます。

そして83歳の今作でカムバックという、以前紹介したジミー・スコットの様な奇跡の大復活を遂げます。

失礼ながらこのアルバムを聞くまで全然知らない存在でしたが、今作と出会いホント良く聞いていました。

ジャンルとしてはボサノバ・シャンソン・JAZZ・ソウルと多岐に渡りますが、もうそんな事はどうでもいい位、ゆったりとした柔らかい音に包まれるアンリ親父ワールドです。

これはベテランにしか出せない余裕のある音だと思います。

このアルバムの高評価を受け五枚続けて新作を発表するのですが、総て聞きましたが、やはりこのアルバムがベストであるのは間違いないと思います。

残念ながら8年後の2008年に90歳でお亡くなりになられました。

音楽って自由で楽にすればいいよ!

という声が聞こえてきそうな心が温かくなる一枚です。

全曲上がってましたので皆様に。


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