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資本主義に染まらなかった故に生まれた奇跡のバンド

55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第66弾!

「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」

1997年発売

言わずと知れたキューバから突如として登場した奇跡のユニットのアルバム。

元々はプロデューサーでもある、ライ・クーダがレコード会社からキューバのバンドとコラボしないか?

という提案から始まった企画だったのですが、これが大バズリ!

丁度世の中もありきたりな音楽の旋律に飽きていた時期と重なり、古いけど新しい音楽としてジャンルを超えて受け入れられたんです。

メンバーはその当時で殆ど70歳以上!

現在半分近く亡くなってると思います。

なのであのタイミングでなければ生まれなかった一枚だと思います。

想像以上のブレイクで、果てはニューヨークのカーネギーホールでコンサートまで開いてしまった程です。

冷戦時代だったら考えられない事です(若い子には冷戦って分かんないか?)。

そして遂にはドイツの大監督ヴィム・ベンダースによりドキュメンタリー映画も撮影されます。

普通映画が先にあって音楽(サントラ)と言う形が100%なんですが、今作に限っては音楽があっての映画と言う逆転的現象が起こりました。

映画も最高で、2017年にはルーシー・ウォーカー監督により(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ☆アディオス)という続編まで制作されました。

メンバー皆素晴らしいんですが、個人的には女性ボーカルのオマーラ・ポルトゥォンドとベースのオーランド”カチャィート”ロペスの二人には嵌りました。

ソロアルバムも総て聞いてしまいました。

資本主義(お金)も大事だけど、別の幸せもあるよ、と教えてくれる音楽と映画でした。


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