３回マイホームを売却した理由１

マイホーム購入を考えた時、
その家や土地に死ぬまで住み続ける覚悟を持って
購入する人は多いかと思います。

でも、保険と同じ様に、人生は変わるのです。
その都度見直しをした方が良いのです。
今となるとそういう考えになる。

最初のマイホームを購入した時は、
正しくここで一生暮らすぞって気持ちで購入した。

当時は250ｃｃのオートバイに乗っていたので、
いろんな候補地の下見をしに時間を費やし、
ようやく見つけた場所として当時住んでいた所からバイクで
片道約１時間程を週末何度も通い確認しに走った。

初めての念願のマイホームである。
ワクワクした気持ちしかないし、
３６年ローンを組んだ事で働くぞーって気合も入った。

そのマイホームは当時では珍しい、
400所帯が済む大型マンションで施設も室内の機能も充実した
誰もが憧れるだろう魅力に溢れたマンション。

しかし、３年目に近づくと状況は異なってくる。
ほぼ、一日家でフリーランスの仕事をしていた妻から不満が漏れる。

３階であった我が家のベランダからは、
美しい庭の小さな広場に昼間から夕方まで親子が集まり、
その声が丁度3階までとどき耳障りだと言う。

自宅で一日中働く妻からは、
集中して仕事が出来ない！
不満はストレスを生み家庭内不安につながる。

また、マンションの側にある畑から、
肥しの匂いとか木々を焼いている灰の匂いとかが、
ベランダ越しから匂ってくる。

駅までが遠い。
行きはバスが良く通るので助かるが、
仕事帰りの夜はバスがないく歩きだ。
約３０分近く谷や山を２つ越えて歩くのである。

それ以外は、日当たりが良いし宅配ＢＯＸも充実していて便利。
台所のディスペンサーは重宝するし、
お風呂も大きく足が延ばせるので日々の疲れはとれる。

小さなトレーニングジムや工作室も便利だったが、
カラオケ部屋は利用しなかった。
近隣のカラオケ屋の方が歌が充実してたからだ。

大きなダイニングキッチンルームは、
大人数でのパーティとかしない我が家では
１度も使わなかった。

それでも、１００％充実する家などないし
プラス面もあればマイナス面もあるのは仕方がない。

欲張ってはいけないと、
それなりに楽しくは過ごしていたのではあるが、
売る時が突然来るのである。

妻の母が倒れた。

その当時、
妻の母は一人暮らしをしていたのであるが、
元気そうにいつも大丈夫よって笑っていた。
一人の方が気軽だとも言っていたのだ。

しかし、気づかない所で病気が悪化しており、
それと同時に認知症が少しづつ進んでいた様だ。
その当時は、病気で倒れたとしか理解出来なかったのであるが、
同居生活する事にした後にいろいろ義母の家を整理していて
後々分かってきた事が沢山出て来た。

病気をキッカケに、
一人暮らしは危険だから一緒に住もうという事にした。
義母は私に気を使っていた様だが、
私から一緒に住みましょうと話をした事から、
義母からも購入時の頭金を出すという事で話が進んだ。

なので、マイホームの我が家のマンションを売る事になった。

しかも丁度タイミングが良く、
人気があったマンションのため最初の購入金額と
ほぼ変わらない金額で売れた。

４年間ほぼただで住んでいた事にもなる。
妻はその事にたいそう喜んでいたが、
私にはこれから更に大きなローンを組まないとならない事を考えると、
あまり喜べなかった。

次につづく