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【07】アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

アヒルに鴨に広辞苑に…ブータン……!?大丈夫。全部、繋がります。

皆さんが本を購入する際、何を基準に選ぶだろか。
私の場合は無論、「タイトル」である。

思わず口ずさんでしまいたくなるような響きを持っていたり、
「話の内容が全く予想できない!」と感じるもの、等々。

『アヒルと鴨のコインロッカー』(著・伊坂幸太郎)もまた、
秀逸なタイトルだと感じずにはいられない。

そんなこんなで手に取った本作品ではあるが、タイトルだけでなく物語の内容も素晴らしい。

私自身としては、
『アイネクライネナハトムジーク』(幻冬舎文庫)
『逆ソクラテス』(集英社文庫)
に続き3作目の拝読となったわけだが、これまで読んだ中では
最もミステリー味が強い作品だったと感じる。

「引っ越し先の隣人と、一緒に本屋を襲う」という訳の分からない事件(?)に対し、
「過去」と「現在」の2つの時間軸で物語が進んでいく。

読み進めていくうちに、2つの物語は徐々に交じり合い、そして交差する。
その先に待っている結末は、光か、闇か。ぜひ、見届けていただきたい。

書名:『アヒルと鴨のコインロッカー』
著者名:伊坂幸太郎
出版社:創元推理文庫
発売日:2006年12月22日
備考:第25回吉川英治文学新人賞受賞

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