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スマホを使いすぎても、メンタルが悪化することはない

スマホを使いすぎてもメンタルが悪化することはない
カリフォルニア大学アーバイン校の研究
対象者:ノースカロライナ州の公立学校に通う10歳~15歳の学生388人
期間:14日間

・研究の意図
デジタルデバイスの使用が若者のメンタルを悪化させると言われています
生態学的瞬間評価を使って、実際にデジタルデバイスが若者のメンタルに影響があるのか調べます

生態学的瞬間評価(Ecological momentary assessment)とは、
色々な環境で、被験者に対して思考、感情、行動などについて答えてもらう研究方法
その時、その場で適宜回答する(後から思い出す必要がない)

・研究の内容
ノースカロライナ州の公立学校に通う10歳~15歳の学生388人に、14日間のEMAを実施し、スマホの使用状況とメンタルヘルスの関係を調べた
1日に3回、メンタルヘルスに関する質問に回答してもらった
述べ5270日分、13017件のデータが集まった

・結論
若者がスマホを使用してもメンタルヘルスが悪化することはなかった
スマホを普通に使った日とたくさん使った日を比べても、メンタルに違いはなかった
元から、メンタルに問題を抱えている学生でも同じ結果が得られた

また、テキストをたくさん送っていた学生は、テキストを送っていなかった学生に比べて気分がよくなることも確認されました
積極的な交流がメンタルを改善するかもしれません

研究者は、スマホがメンタルに与える影響を議論するよりも、若者にスマホの使い方を教えてオンライン・オフラインの両面からサポートするのが大事だ、と語っています

・感想
スマホでメンタルが悪化するのか、それとも影響がないのかは不明なことが多い
SNSで他者と比較することで、自分はまだまだなんだ、と思うことがよくないともされる
単なる交流をするだけなら、スマホの使用には問題がないのかもしれない

ただ、スマホには中毒性があったり、ブルーライトの問題もある
メンタルに問題がなくても、過度な使用は控えたほうがいいだろう

今回の研究は期間が短い
そのため、その日は問題なくても、長期的な影響が出ないとも限らない

スマホの使用は必要最低限に抑えておきたい

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#メンタルヘルス
#デジタルデバイス
#ブルーライト
#生態学的瞬間評価
#EMA

参考文献
Young Adolescents’ Digital Technology Use and Adolescents’ Mental Health Symptoms: Little Evidence of Longitudinal or Daily Linkages
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/2167702619859336

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