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詐欺師が使うテクニックと詐欺に遭いやすい人の特徴

詐欺師が使うテクニックと詐欺に遭いやすい人の特徴
サウサンプトン大学の研究

詐欺という犯罪は世界でも一般的な犯罪です
被害者に感情的、経済的、心理的ダメージを与える悪質な行為です
政府や警察が詐欺の被害に遭わないように注意していますが、被害者が減ることはありません
また、被害者の79%は心に傷を負い、24%は経済的なダメージを受けています
これらは本当に残念なことです
今回の投稿が詐欺被害を減らす一助となれば幸いです

過去の詐欺に関する研究から、詐欺師のテクニックと詐欺に遭いやすい人の特徴がまとめられた

詐欺師が使うテクニックは、権威、稀少性、サンクコストであった

権威とは、政府公認の組織、他の企業も導入しているなど、よく知られている組織の名前を出して、信頼感を与えること
人は権威に弱く、誰か知っている人が既にやっていると安心してしまう

稀少性は、残りの個数や残りの時間を制限すること
後○○個だけ、今すぐ申し込めば無料でプレゼントなど
限定に弱いということを聞いたことがあるだろう
詐欺師もよく使うテクニックである

サンクコストとは、埋没費用のことである
一度、お金を払っていると、そのお金を取り返そうとさらにお金を払ってしまうこと
途中でやめていたら少額の損失だったが、最後まで続けてしまい大金を失うこと
引き際が肝心である(誰もができるのなら、ギャンブルで破産する人はいなくなるだろう)

その他にも、メリットをことさらに強調したり、罪悪感を刺激したり、友情に訴えかけてくることもある

詐欺に遭いやすい人の特徴は、認知能力、自制心、リスクテイクが関係していました

認知能力が衰えている人は、やはり詐欺に引っ掛かりやすい
判断能力、頭の回転、認識力などが落ちていると詐欺師に騙されやすくなる
特に認知機能が落ちている高齢者は要注意である

自制心が低い人も危険である
詐欺師にメリットを提示されると、すぐに飛び付いてします
考えなしな結果、大金を失う羽目になる
衝動買いをする人、ダイエット中なのにおかしを食べてしまう人などは要注意である

詐欺とギャンブルは紙一重である
安いお金で買って、大きなリターンを期待する点では同じである
そのため、ギャンブルのリスク許容度がそのまま詐欺の引っ掛かりやすさに直結する
2017年の調査によると、リスク許容度が高い人は詐欺の被害に遭っている確率が2倍高かった
リスクを許容できるので、多少のデメリットには目を瞑り、大きなリターンに目が向いてしまう
足元が疎かになり、騙されるのだろう

単純な話、うまい話が自分に降りてくるのがおかしい
うまい話を他人に分け与える理由がない
うまいのなら自分達でやったほうが得である
分け与えるにしても、まずは身内からである
他人から持ちかけられるうまい話が、そもそも胡散臭い
最低限、うまい話を持ちかけられたら、相手のメリットが何かを考えたい
メリットがないのに、うまい話を持ちかけるバカはいない

最後に、推測されやすいパスワードも詐欺被害に遇う一員です
『123456』『password』や生年月日は危ないです
設定しているなら、今すぐ変更しましょう
騙されてからでは遅いです

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参考文献
The Scams Among Us: Who Falls Prey and Why
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0963721421995489

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