「教頭退職したんだ。おめでとう🎉」の真意とは。

#教頭 #退職 #ワーク・ライフ・バランス #コーチング #過労死 #自己決定権

 教頭いきいきコーチの瀬戸みつきです。
公立中学校の社会科、国語科教諭として29年勤め、教頭として小中学校で4年勤務、2021年3月末退職。コーチングを学んで3年目。
現在派遣社員としてワーク・ライフ・バランスの取れた生活を実践中。英会話、ジェンダー、教育行政、家族政策等を学ぶ。

 私がうつをきっかけに教頭を退職すると決めたのは、「1日15時間も働けない、いや働きたくない。ワーク・ライフ・バランスの取れた働き方をしたい」と思ったことと、校長になる魅力をまったく感じられなくなったことから。「管理職から降任して、社会科の教諭として勤めたらどう?」と友だちに提案もされたが、それとてワーク・ライフ・バランスの取れた働き方は無理だと判断して早期退職を決めた!

 その時の私は、無責任なことをしてしまった自分を責め、うしろめたい思いでいっぱいだった。藁にもすがる思いで学び出したコーチングスクールでの自己紹介で、インストラクターから「退職したんだ、おめでとう。」と言われてビックリ‼️

「なぜ、おめでとう、なんだろう?」とその時の私には理解できなかった!定年退職ならまだしも、仕方なしの早期退職なのに。

 今では、それは自分で自分の人生の選択(決断)をしたこと、それができたことは言い換えれば自分の人生の主人公になれたこと、そのこと自体が喜ばしいことだとわかる。また、過労死や過労自死しないですんだことも。

 学校現場での教頭には、自己決定権はほとんどない。校長に改善点等の意見を述べても却下されてばかりでは、やる気が失われ仕事自体が楽しくなくなる。この人は自分の出世のため、保身のために波風を立てることなく無難に時が過ぎるのを待っているのではないかと思ったりもした。そんな愚痴を聞いてくれる仲間はいたが、解決にはつながらなかった!

 こんなことがあった。
ある職場では、勤務時間内に毎日断りもなく早く帰る職員がいて、それが他の職員にも広がりつつあった。教頭の私がいくら指導しても、校長が何も指導しないのではそれは許可しているのと同じこと。黙認は無秩序を生み出し、組織として一番良くないのである。

 では苦しんでいる管理職はどうすればよいのだろう?管理職は転勤を命ぜられたら赴任しなければならないと疑うこともしなかったが、本当にそれでいいのだろうか?異動希望も叶わず、パワハラや指導力のない校長、逆パワハラをする教員との毎日は、心をすり減らすしかないのではないだろうか。
   
 私は自分の命を守るため早期退職の道を選択した。コーチングを学んで、自己決定権が自分自身にあることがどれだけ幸せなことかを気づかされた。いつも教職員や子どもたちのことを優先し、自己決定権もなく過労で苦しんでいる教頭のみなさんが、自分の人生を生きていけるよう、教頭のためのコーチングをしようと決めた。

 コーチングとは、コーチからの質問に応えることによって、自分の内にある考えに気づき自己決定していく手助けをするものである。自分の人生は、親や配偶者、先生、上司など自分以外の人に決められるものではなく、自分自身で決めていく。だからこそ、何があっても人のせいにしないでその責任も自分で引き受ける。そういう自己決定権があって初めて、人は自由に生きられるのだ。

 私もコーチングを受けているが、そのおかげでさまざまなことが実現している。また、友だちからは「退職してから生き生きしているね。」と言われたり、教え子からも「何歳になってもキラキラ輝いて見える。」と言われたり、幸せな日々を過ごしている。
 
 コーチングは万能ではないけれど、心の健康を損ねる前に、受けてみることをお勧めします。(心の健康を損ねてしまったら、医師の指導の下、カウンセリングを受けることをお勧めします。)

 ぜひ、教頭のみなさんが自分の人生の主人公となれるよう、コーチとしてお手伝いをさせてください。興味関心のある方は、コメント欄でお知らせください。




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