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女性のキャリアについて.vol 11

「後任がいないんだよね」
「任せたいけど、全くわかってない」
「あれじゃ、ダメだ」
そんな言葉をよく聞く。

松下幸之助は従業員に仕事を与えるとき、その長所と潜在能力を信頼し、経験が無くても大胆に仕事を任せてきたという。その結果たくさんの人が育った。
自身が病弱で、個人経営の時代では人に仕事を任せざるを得なかったという背景もあったようだが、仕事は「任せて任さず」のスタイルで、報告を聞き、的確な指導、助言を与えていくのが責任者の務めであると伝えている。
当時これをいち早く実行した行動力は正に「神」である。

「任せて任さず」
とは言っても、現代ではかなり難しい。
確実に人も仕事も変化してしまったからである。
この「報告」をきちんと受け取れるようになるまでのハードルがとても高い。

育成をするときに心得たいこと。

①「任せて」が「丸投げ」になっていないか
丸投げは任せたことにならないし、任せたとは言えない。

②「任さず」とは、放任するのではなく、当人に悟られないように「ウォッチング」し、経験からくる「嗅覚」と「洞察力」を使って「事態の責任を全て負う覚悟をする」必要がある。

③「報告」を待つのではなく、こちらから声を掛ける
「何かあったら言ってね」と伝えていると言う人もいるだろうが「何かあったときに言えるか?」をリアルに考える必要がある。

昔はそれほどシビアでもなかったコンプライアンス違反は、こうした事が要因となっている事例が多いようにも感じる。


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