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いずれ時間が足りなくなる

 僕は、時間の活用について失敗した。
英国の歴史、政治学者、パーキンソンの言葉に「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて使いきるまで膨張する」とある。時間の弾力性を言い表す名言だ。

つまり、人生は時間の長さを無駄遣いしてはならないよ。

父は27年前になくなった。
父は、田舎に僅かな建物と山林と畑を残して逝った。
 
建物は、借りたいとの申し出もあったが、僕には遠隔地であり、管理が難しい。
間もなくすべて撤去し、更地にした。
 
そのときから、土地を放置したままで、27年間を無駄に過してしまった。
あのときに、植林などの手当をしておけば良かったと悔いている。
 
現金の相続は、額が少ないこと、兄弟の仲が良いことで、印鑑を押してすんなり済ました。
 
山林は、小学生の頃、父と一緒に行ったきり。
兄弟は、男が僕一人だけ、あとは女性なので山林に興味がある訳がない。
畑も同じで興味がない。 

全く、何もしないでいた。
昨秋、都合の序でに、土地を見たが雑草の天国であった。親族から草刈りをする話しをいただいたが、辞退した。 

この件については、何をするにも実行が伴わない。動きが取れないある理由があって、癖のように孤独になる。
 
それは、この荒れた風景を見ると、先祖3代の思いを感じる。予定では、僕が4代目だったから。
 
兄弟からクレームもないので、まだ動ことしない。
27年が経ち時間の巻き戻しはできない。

賢かったらこんな放置状況にしなかったと思う。僕の故郷に関する孤独な沈黙はまだまだ続く。
 
あのとき、植林しておけば花見でもできただろうに、と言う自分もいる。
 
近い将来、長男である僕が主導して決着を付けなければならない。
時間が迫っている。
 

時間とお金は、幾らあっても足りなくなるもの。
人生の無駄遣いに注意しなければ。



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