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美しい心は、仕事の苦しみを楽しむ

都立木場公園では、ボランティアが冬期間も花壇の手入れをしています。

帰化植物の花壇は、冬期間に整理整頓され、来年植える草花の予定位置に白い名札が整然と並べられて、一つの風景となり「来年の 花の名を建て 冬花壇」です。

ボランティアは、土にまみれて労働して、対価としてのお金を受け取らず、美しい心だけで仕事に精を出しています。

お金が欲しくないなら、悠々自適に遊んで暮らせば良いのにと思うところですが、ボランティアは、主体的に無償の労働の苦しみを仕事の楽しみにしています。

労働と仕事という概念の区別について、ハンナ・アーレント(1902年生ドイツ系ユダヤ人の政治哲学者)の説があります。

仕事は、人間の存在を意味するもので、世界を創造しようとする活動のこと。

例えば、新しいテクノロジー、文学や芸術などの人間としての新たな価値を創りだす活動が仕事にあたるとしています。

木場公園は、ボランティアの仕事による芸術作品です。

美しい心が、地球上に新たな美しい価値を創造する活動をしています。


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