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定年世代の開運は解釈の切り替え

 定年をきっかけにして、物事に対する解釈を切り替えできれば、開運の方向に向かうことができます。

例えば、塞翁が馬という諺には「落馬したことが幸いして、兵隊に入れず、難を逃れた」という開運の話で、運には、良いも悪いもないという解釈の仕方を教えてくれます。

20万年前に突然変異で誕生したホモサピエンスの認知革命と言われる本能上の強みです。心理学や行動経済学が研究の対象にしている現生人共通の本能です。

 人間共通の強みとして、物事に関する認知を変えることができることです。捉え方や価値観が変われば、それが行動に反映され、開運に向かえます。

 
経営の神様と言われる松下幸之助は、とことん開運志向の心を持っていた人です。言葉を見れば、あらゆる困難を明るく解釈できる特性によって、開運に舵を切っています。例えば、成功できた理由を問われれば「貧乏だった・学歴がなかった・体が弱かった」、何も持っていないことをスタートにしています。「青春とは心の若さである」と、加齢を心の若さでカバーするといいます。採用場面では、自分で運が良いと思っている人を、前向きに自ら開運に取組みできる性格と評価して採用しています。
 
しかし、実際は、歳を重ねると認知が固定化し、正常バイアスによって新たな発想をすることが難しくなることは確かです。加齢は体にも心にも現われます。
定年世代は、塞翁が馬のように落馬しても、そのときをチャンスとして自分の心が求める方向に開運の扉を開くように解釈を見直す歳になったのです。
定年世代の開運の認知革命を図にしましたので参考にして下さい。
 


ホモサピエンスのもう一つの強みは、人と繋がって大きな集団をつくることができることです。
 
国家、軍隊、宗教などの大きな組織は、思想や信仰などの一つの虚構を作ることで集団を形成しています。
 
思想や宗教は実態がないと分かっていながら、存在があるかのように信じることができるのです。
 
信用で取引できる金の価値は、人による共通の虚構です。仮想通貨にもマーケットがあります。顔を見たことが無くても噂を信用して、人と広く繋がることができるのです。
 
 
幸せは人に伝わってくるものですから、開運の知恵は数多い友人と繋がりを維持することです。
 
松下幸之助が、「自分の仕事は、人の助けなくして、一日も進み得ないのである」とし「…敵をも愛する豊かな心を持ちたい」といっています。
 
オックスフォード大学進化心理学者のロビン・ダンバー博士は、友達の数は30歳を境にして、徐々に減るといっています。
 
毎日を鬱々することが、習慣となってしまうと、パーキンソンの法則によって、いずれは、お金も時間も足らなくなります。

定年世代は、親愛主義に気持ちを切り替え、戦わず、仲良くできることが一等強い生き方とし、繋がり合う人が、噂を立てるほどに努力することが開運の方向です。


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