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#31 誰でも読めるMTG英語 transform する Saga

Saga

今回のカードはこちら

《鏡割りの寓話》

「Kamigawa: Neon Dynasty」の赤のエンチャントです

この独特の形式を見れば、言語なんか読めなくてもサブタイプは解りますね
英雄譚」。これを英語だと「Saga(サーガ)」と言います

英雄譚の細かいルールは各自調べて頂くとして
ここでは注釈文で書かれている部分だけ訳しましょう

(As this Saga enters and after your draw step, add a lore counter.)

「As」から始まる時は誘発能力じゃないと#7でやったので
これは「際に」と訳すのが適切でしょう

「this Saga」はそのまま「この英雄譚」
「enters」は、MTGでは「(戦場に)出る」時に使われる動詞です
「after(アフター)」の意味は「あと」なので
「after your draw step」は「ドローステップのあと」

動詞「add」は「加える」
「a」は「1つ」である事を示していて
名詞「counter」はそのまま「カウンター」

なので、これを纏めると
「この英雄譚が」「出る」「際と」
「ドローステップのあとに、」
「lore カウンターを」「1つ」「加える」
となります

これが英雄譚である事を鑑みれば
lore(ロア)」とは「伝承」の事なのでしょう

ですが、カウンターの名前にルール上の大した意味はないので
これはあまり覚えなくても良いと思います


Treasure token

それでは第 I 章の効果から訳していきましょう

Create a 2/2 red Goblin Shaman creature token with "Whenever this creature attacks, create a Treasure token."

動詞「Create」なので、これは#15でやったトークン「生成」です

トークン生成の時に指定される順番は
数、(スタッツ、)色、サブタイプ、パーマネントタイプ、なので
まず「a」なので数は「1体」。「red」はそのまま「赤」
「Goblin(ゴブリン)」と「Shaman(シャーマン)」もそのまま
「creature」なのはパワーとタフネスが定義された時点で解りますね

この後に「with」と続くので、このトークンは効果を持ってる様です

「Whenever」は誘発効果の時の接続詞で「たび」
「this creature attacks」と続いているので、これは攻撃誘発
「このクリーチャーが攻撃するたび、」
「create a Treasure token」なので「Treasure トークンを1つ生成する」
大文字から始まってるので「Treasure」は恐らくサブタイプでしょう

……あれ?他の指定が無い?

と言うことはつまり、これは定義済みのトークンですね
名前だけで効果が定義されてるのは良いのですが
知らない英単語だと推測のしようがありません

なので、はい

《煌き売り》

「Treasure token」の注釈文があるカードを持ってきました
こいつの効果はタップで「Create a Treasure token」するだけ
これで訳すのは注釈文だけで済みますね

(It's an artifact with "(T), Sacrifice this artifact: Add one mana of any color.") 

(T)はタップシンボルの事です

「It's an artifact」なので「それはアーティファクトである」
「with」が付いてるので効果持ち
「:」があるので起動効果
「Sacrifice(サクリファイス)」は「生け贄に捧げる」なので
「Sacrifice this artifact」で
「このアーティファクトを生け贄に捧げる」

「add」は「加える」。「one mana」は「1マナ」
「any」は「任意の」なので
「of any color」は「好きな色の」と訳せます

つまりは
『タップと自身をサクる事で、好きな色の1マナを加える』
そんな効果を持ったアーティファクトトークン

はい「宝物」ですね
Treasure(トレジャー)」と読めさえすれば秒で解りますね


復習 up to と that many

英雄譚に戻って第II章の効果

You may discard up to two cards. If you do, draw that many cards.

「may」は「してもよい」で「discard」は「捨てる」なので
「You may discard」で「あなたは捨ててもよい」
「up to」は#4でやりました

意味は「最大」なので
「up to two cards」で「最大2枚のカード」

「if」は条件分岐の「なら」なので
「If you do」は「そうしたなら」
誘発効果である「When」の「とき」と間違えなければ
多少は違う訳になっても大丈夫

「draw」と「cards」の間に入るのは数なので
「that many」がある整数を示している事は解ります
これは#5でやった「that much」と同じ意味

つまり「それと同じ数」
今回における「それ」とは「最大2枚のカード」
ここで「あなた」が実際に捨てた枚数ですね

まとめると
「あなたは」「最大2枚のカードを」「捨ててもよい」
「そうしたなら」「それと同じ数」「カードを引く」
となります


Transform

それでは第III章

Exile this Saga, then return it to the battlefield transformed under your control.

「Exile(エグザイル)」は「追放する」なので
「Exile this Saga」で「この英雄譚を追放する」

「then」はほとんど意味の無い単語で「その後」
動詞「return」は「戻す」なので
「return it to the battlefield」で「それを戦場に戻す」
transformed」ですが、これは過去分詞なので
transform された状態で」と訳せます
「under your control」は「あなたのコントロール下で」

なので纏めると
「この英雄譚を追放する」
「その後」「あなたのコントロール下で」
「transform された状態で」「それを戦場に戻す」
となります

さて問題の「transform」ですが
これが「トランスフォーム」と読めれば解るでしょう
そう「変身」です(MTGなので変形ではありません)

キーワード処理の変身とは、変身する両面カードが裏返る事
つまり、このカードにも当然裏面が存在します


おまけのhomework

今回のおまけはこちら

《鏡割りの寓話》の裏面
《キキジキの鏡像》

はい、さっきのカードの裏面です

ヒントとしては

  • 「that's」は関係代名詞なので、その後に続く文はその前の「token」の説明をしている

  • 「nonlegendary」は「伝説でない」

  • 「except」は#23でやりました

答えはこちら↓で確認できます

それでは、また次回

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