初めて訪れた音楽の世界と図書室の司書の先生

保育士になるためにはピアノを弾けるようになる事が必要。子どもたちが音楽に触れる最初の機会がわたしになる訳なのですが、わたしはピアノが全く出来ないので、音楽の先生に、個別に教えてもらっている。
わたしの家は全員美術系という家系だったのでみんな音楽ができなかった。音楽をやっている人のことを尊敬していたけれど、全く別世界というか、ある意味、理解できない人々だった。
でも最近音楽の世界に触れている。そこに暮らす人々の息遣いを聞いている。
音楽の先生も、世界も私の想像しているよりももっと優しいものだった。やさしくあたたかく、そしてとても美しいものだった。
それに気がついてわたしは少し感動した。
ピアノが終わって教室を出て、一階の図書室に行って、図書室の司書の先生と1時間以上話していた。こんな日々がいつまでも続けばいいのに。
図書室で本を借りれなくなる日が、自由登校が始まり音楽室に行けなくなる日が、どんどん近づいていた。

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