見出し画像

4月からの授業革命!深まる学びの輪:「QNKS」サイクルで学ぶ喜び

「あ!そういうことか!」
「だんだんわかってきたぞ!」

子ども自身が「知りたい」と思ったことを自分で調べ、考え、結論を出していく。

「勉強って面白い」

これは、大人も子どももきっと同じではないでしょうか。

「できるようになる」サイクルがけテぶれ(PDCAサイクル)だとすると

「分かるようにする」QNKS(問い、抜き出し、組立、整理)のサイクルです。

「総合的な学習」の課題の設定、情報収集、整理分析、まとめのサイクルと似ていますので、今までの実践にも入れやすいと思います。
こちらも前回同様葛原祥太先生(本当にすごい方だなぁまじで)が作った流れで、現場で実践しやすいです。


今回は社会科の学習で実践例を紹介します!

①課題の設定
教科書の情報や資料の読み取りからクラス全体で共通の「学習問題」(学習課題)を設定します。学習問題に対する自分の考えを書くために、単元内にある自分の知りたい情報や疑問を書き出していきます。

②学習計画
疑問から問いを作り、子ども自身が並び替え等をして学習計画を作ります。
例)
1.学習問題をきめる
2.観点整理、学習計画設定
3.課題解決・追究
4.課題解決・追究
5.課題解決・追究
6.課題解決・追究

7.学習問題に対する答えの共有・単元のまとめ

例の場合、3~6時間目に何をするかを自己設定する。

③QNKS(課題解決・追究)
教科書や資料集、地図帳を中心に、必要な情報を使って(使いこなして)課題解決をしていきます。


ここでQNKS(問い、抜き出し、組み立て、整理)のサイクルを活用します。

子どもたちはここまででQ(問い)を設定しているので、そのQを解決するために、情報を集めます。

情報集めのときには、短い単語で情報を抜き出すようにさせましょう。(これがNです)

抜き出した情報をくっつけたり離したり並べ替えたりして、情報を組み立てていきます。(これがKになります)

もしかしたら、この段階で組み立てと抜き出しの違いが分からないということが起こるかもしれません。
抜き出し(N)が文章で完成されていると、組み立てる必要がなく、組み立てる余地がありません。

抜き出す情報を単語にし、ノートやタブレットにばーーーっと広がったときに、他で集めた情報と情報がつながることがあります。また、単語の情報を組み立てていく過程で、必要な情報かどうか、情報量は十分か検討するようになります。ここでの思考がとても大切で、子どもたちの成長や「おもしろい!」につながる部分でもあると、私は考えています。

最後に、組み立てられたブロックを一つの文章として整理(最後のSです)して、Q(問い)の答えを出していきます。


このQNKSの流れと使い方を子どもたちに渡す(委ねる)と、「分からないこと」を「分かるようにする」ための学習方法を理解し始め、学びの歯車を回し始めます!

ここで最も大切なことは「教師は学びの伴走者になる」ということ。

子どもの学習や努力していることを価値づけして回り、学習方法を見直すヒントをだす。また、子どもたちに質問したり、進捗状況を確認したり・・・。
やることは山のようにあります!(従来の一斉授業とは違った忙しさがあります)

しかし、この忙しさはとても心地よいです!(感想です)
なぜかというと「子どもが学ぶ面白さを知り、前のめりになって勉強している姿がある」からです。プラス面を指導することは、最高に楽しいです。転職の喜びを感じます。

④学習問題の答えを出して共有する
あとはここまでの学びを説明したり、質問したりして共有していきます。
教科書、資料集、地図帳を基本的に使っているので、情報のずれは少なく、学ばなければならない内容を外れることがありません!(あえて言いきりにさせていただきます)

QNKSは「分からないことを分かるようにする」というときに使う学習方法の一つです。
なので、どんなことでも使えますし、大人になっても使える(みなさんも実は使ってませんか?)ものだと考えられています。

学び方を学び、教科の特性を活かしながらどんどん成長していく。自走していく子どもたち。
教師はその自走を支える伴走をしていく。

これからの教育界は面白くなり、その面白さというのはこれからの日本の未来につながっていくのではと考えるとワクワクが止まりません。

4月まであとわずか。新たな挑戦を一緒にしてみませんか?
きっと素晴らしい未来が私たちを待っているでしょう!


【書き終えて一言】
今までの実践を文章にするって、とても考えながらの作業で疲れる。が、しかし。これこそ思考なのではと。大人になってからも感じます。「勉強って面白い」

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,689件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?