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Photo by
1yottan
コンプレックスと個性
今朝見つけた素敵なもの。
![](https://assets.st-note.com/img/1709769190009-55jDEXLxqc.jpg?width=1200)
公園に大きな椿の木があり、今、数えきれないほどの蕾をつけている。
今日、ひとつめの蕾が開花していた。
これはツバキ科の品種で、乙女椿(オトメツバキ)というらしい。
日本人はなんとも素敵な名前をつけるものだ。
ちなみに、英名は”Camellia"(カメリア)といい、
私はこの響きも美しくてとても好きだ。
花言葉は
「控えめな美」、「控えめな愛」、「慎み深い」
だそうである。
たしかにこの花も葉っぱの陰に隠れるように、
ひっそりと人知れず咲いていた。
私は元々積極的なタイプではなく、
通知表にも「もっと積極的に取り組んでください。」とか
「おとなしすぎる。」などとよく書かれていた。
人の前を歩くことがとても苦手で、
後ろをついて歩く方が楽だし性に合っていた。
とにかく目立つことが嫌いだった。
こんな性格を、ずっと長い間コンプレックスに感じて生きてきた。
いつか克服しなければならないことだと信じていた。
でも、これは直らない。
最近になってようやく、全く直す必要はないんだと思えるようになった。
だって、これは私の個性なんだと気づいたから。
そういえば、幼い頃から何かにつけ「控えめ」ということに
密かに美徳を感じていたっけ……。
乙女椿は陰ながら可憐に咲いている。
控えめでありながら、とても美しい。
控えめなのは、決して消極的で個性を殺しているのではなく、
「控えめ」という際立つ個性なのだ。
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