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コンプレックスと個性

今朝見つけた素敵なもの。

今朝咲いていた乙女椿の花

公園に大きな椿の木があり、今、数えきれないほどの蕾をつけている。
今日、ひとつめの蕾が開花していた。
これはツバキ科の品種で、乙女椿(オトメツバキ)というらしい。
日本人はなんとも素敵な名前をつけるものだ。
ちなみに、英名は”Camellia"(カメリア)といい、
私はこの響きも美しくてとても好きだ。
花言葉は
「控えめな美」、「控えめな愛」、「慎み深い」
だそうである。
たしかにこの花も葉っぱの陰に隠れるように、
ひっそりと人知れず咲いていた。

私は元々積極的なタイプではなく、
通知表にも「もっと積極的に取り組んでください。」とか
「おとなしすぎる。」などとよく書かれていた。
人の前を歩くことがとても苦手で、
後ろをついて歩く方が楽だし性に合っていた。
とにかく目立つことが嫌いだった。
こんな性格を、ずっと長い間コンプレックスに感じて生きてきた。
いつか克服しなければならないことだと信じていた。
でも、これは直らない。
最近になってようやく、全く直す必要はないんだと思えるようになった。
だって、これは私の個性なんだと気づいたから。
そういえば、幼い頃から何かにつけ「控えめ」ということに
密かに美徳を感じていたっけ……。

乙女椿は陰ながら可憐に咲いている。
控えめでありながら、とても美しい。
控えめなのは、決して消極的で個性を殺しているのではなく、
「控えめ」という際立つ個性なのだ。

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