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予備試験に受かった暗記法

はじめに

「暗記が苦手」という声を中学あたりから聞いてきましたが、自分は今までもずっと、苦手と思ったことがありません。勉強にももちろん才能があると思いますが、勉強ができる人は単に「頭がいい」で終わらすのではなく、どの才能が優れて、「点が取れるのか」ということを考えるべきだと思っています。そして、自分はここ数年分析した結果、①暗記力と②文字を読む速さと③分析力に長けているため、点が取れているのだと感じました。そこで、本記事では、偉そうに暗記に対する考えを綴らせていただきます。まず、暗記にの定義を明確にし、その後、具体的な方法を綴ります。方法だけで良い方は飛ばしてください。

勉強の中での位置付け

自分は、勉強を司法試験にかかわらず、すべて、①理解②定着③演習④発揮という4段階を経ることで得点につながると思っています。つまり、まず、どういう意味か内容か理解し、それを頭に定着させて、演習を重ねて出力ができるように、当日その力を発揮できるようにしなければならない、ということです。よく、理解しているのに点が低い、定着したはずなのになぜか解けない、というのはこのような構造になっている(はず)なのに、どこかでその点の努力を怠っているからだと思っています。この構造の中で、暗記は②の定着に入ります。なぜ、暗記が定着とイコールにならないのか、というのは、定着には暗記に加えて、分類が入るからです。暗記とは、雑に覚えること、分類は雑に区別することを言います。絶対、誰もが、単体ならわかるのに混ぜられたらどれがどれかわからない、という現象に陥ったことがあるはずです。これは覚えているのに、区別できていない状況にあるので、定着はしていません。
以上、暗記方法の前にわざわざ自分の思想のようなものを綴らせていただいたのは、「暗記」というものの定義をしっかりさせたかったからです。覚えられない、という人にたまにまず理解ができてないだけだったり、区別がついていないだけの人がいたりします。自分は、この段階があることを意識し、暗記をする上でいったい何をすれば完成なのかしっかり意識しています。
暗記は単に、暗記。不純物を取り除いて暗記することが自分のこだわりの一つです。以下、具体的に方法を綴ります。

暗記方法

共感覚について

先に、チートのような方法を潰します。自分は、おそらく共感覚があります。厨二病っぽいので信じれない方は申し訳ないのですが、よくある、言葉に色のイメージをつける、という感じのやつです。多分、そんなに強い方ではなく、簡単にいうと、「赤」という感じが赤のイメージ、「太陽」というイメージはオレンジ、のようなもので、そんなの俺もそうだ、という方も多い気がします。自分はこれを暗記方法に応用するので、先に一般的でないこの方法を潰させてください。
例えば、江戸時代はオレンジ色のイメージ、平安は黄色、などのようにイメージがあるので、迷ったときはその単語にその色のイメージを強く持ちます。
効果がどのくらいかわからない変な覚え方なのでこちらはそういう人もいるのだな、と理解してください(これを隠すのは何かずるい気がしただけです)

暗記方法

自分は先ほど、述べたようにとにかく暗記は暗記だけを集中します。つまり、理解しながら覚えよう、問題を解きながら覚えよう、は絶対にしません。これをできる人をしばしば見ますが、この人達は天才に当たると思うので、自分のやり方は理解できないと思います。

  1. とにかくしっかり理解する。これが前提です。特に司法試験の論証(以下、「論証」とします)は、複雑なことを言いますので、先にしっかり何を意味するか理解してから行います。

  2. 論理的な暗記と脳筋暗記(自分はパワープレーで覚えるようなものをそう呼んでいます)に分ける。論理的なものというのは、よくよく基本を考えたら思い出せるようなものや、言いたいことさえ理解していたらなんとなく話の流れ上導けそうなものを指します。一方、脳筋暗記はそれと違い、いうならば、パンダは1、飛行機が2、のようになんの引っかかりもない、ものを言います。勉強においてはほぼほぼ前者だと思いますが、理解の段階を飛ばすとこれが脳筋暗記となり、脳筋暗記はかなり難しいので、理解ができなかった人にはなおさら難しいと思います。自分も脳筋暗記は苦手なので、無理やり引っかかりをつけるようにします。例えば、合名合資合同はどれが無限責任でどれが有限責任かわからなくなってしまっていたのですが、脳筋暗記を防ぐために、まず、この順番だけは脳筋暗記し(たくさん唱える、ややリズムをつけて)、名資同をMSDと英語に変え、無限はMだな、と考えて、無理やり合名と無限を結びつけ、後は順番に覚えました。また、さっきの例なら、共感覚を利用するので、パンダは赤(1に赤いイメージがあるので)、飛行機は青(2に青のイメージがあるので)みたいにします。今説明したように、自分はひっかかりのない暗記ができないので、リズムや共感覚、語呂合わせ、写真っぽく覚える、のように色々テクニックを使う必要があります。読んでいて、逆に迂遠では?と感じた人もいると思いますが、そのくらいのことをしないと覚えられないのであんまりしたくありません。だからこそ、理解して、引っかかりをつける必要があります。

  3. 暗記ツールを使います。市販の単語帳があればいいのですが、司法試験の論証集を自分で作るときなどは時間がかかっても、「単語帳メーカー」のようなアプリを使って暗記ツールを作ります。作成にはかなり時間がかかるのですが、自分のように構造を意識するものにとっては結果こっちの方が早いんです。

  4. 出来あがると歩きながら覚えています。座ると別のことに気を取られるため、①歩くことと②覚えることに集中するため、この方法をとっています。危険性が一応あるので、人が通らない廊下や家の中をぐるぐる歩いたりしています。読んだ人も思ったかもしれないですが、変な人に思われるので、そういうデメリットがあります。

  5. 一番重要なのは、雑に覚えて繰り返す、です。何度も触れることが暗記への近道なので、一回空で言えたら次の単語、論証に行きます。一回言えただけなら覚えられていない、と時間を使う人がいるかもしれませんが、自分は一回詳しくやっても、次に触れるときは忘れているので繰り返す方を選んでいます。多分、科学的に理にかなっています(なんちゃらの忘却曲線的な話)。

以上が、方法です。伝わるか不安ですが、できる限り暗記作業中は暗記だけをする、雑に覚えて繰り返す、というのが味噌です。だから、理解して、暗記ツールを作成し、どんどん回します暗記。

苦手な暗記

暗記が得意といいますが、神経衰弱がとってもできません。カードの並びに規則性もありませんし、色もずらいので。短期記憶や地図や人の顔を覚えるのも苦手だったりします。自分ができるのはあくまで勉強の暗記だけですかね。

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