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Linuxの公式ディストリビューションを決めよう

Linuxのデスクトップユーザーを増やすための提案


Linuxの知名度は低い。
最近は、chromeOSの知名度のほうが高くなっている。
実は、choromeOSももとを正せば、GentooというLinuxのディストリビューションである。
だが、chormeOSがLinuxであるとは、知っている人は稀だ。
Linuxを耳にした人でも、そのOSはサーバーで使うものだと思いこんでいる。
残念だが、デスクトップとしてLinuxは認知されていないと言っても良い。
これは、繰り返しになるが、Linuxのディストリビューションは、古いパソコンの再生用OSとしての扱いだ。
これは、windows7用からWindows10への移行期と重なる。
WindowsXPからwindows7への移行時は、cpuがシングルからdualになった。
そしてOS自体32bit対応から64ビット対応に変化した。
64bitに対応しなくなったけれど、Linuxでは32ビットに対応した。
それで古いパソコン用のOSとしてLinuxへ目を向ける人が現れたわけだ。

macOSやwindows11と遜色のないLinux

実際にLinuxを使った経験のある人は、linuxのデスクトップ環境で何でもできると分かる。
しかし、linuxのユーザーが少ないため、winodwsやmacと同じアプリケーションを利用することが出来ない。
人は、環境に慣れてしまうと、その環境を維持したくなる。
だから異質の環境であるlinuxに目を向けないのである。
Linuxを長年使ってきた人々は、いつもLinuxのユーザーが極めて少数であることを残念に思っている。
同じような疑問は、Linux利用者の誰もが感じるのだろう。
ーなぜデスクトップ「Linux」のユーザーは一向に増えないのか?ー
Jack Wallenさんの記事が話題になった。記事は、以下のアドレスで読むことができる。
https://japan.zdnet.com/article/35207767/
Jack Wallenさんは、LinuxOSを広めるために
公式」のLinuxディストリビューションを作ってみてはどうかと提案している。
要するに、macならmacOSだけ、winodwsならwindows10とwinodws11は公式なので、ユーザーが迷うことがない。
ところが、Linuxの場合は、ディストリビューション(OS)は数百以上ある。
耳にしたでけでも10以上はある。
実際どの程度の数があるのか、誰もわからないくらい。
メージャーなものでも20くらいはありそうだ。
Jack Wallenさんは、
「この問題を回避するには、DebianベースのOSが良いと言っている。
そして他のディストリビューションから以下のような特徴をいくつか取り込んだものを「公式」にするのが望ましいと、
提案をしているのである。
以下とは、
①標準ユーザーがsudoグループに追加されている。
②「Snap」と「Flatpack」に最初から対応している。
③ユーザーが選んだウェブブラウザーが使える(簡単に切り替えられるツールがあればさらにいい)。
④新しいバージョンのソフトウェアが利用できる。

提案の内容

DebianベースのOSとは、かなり多い。
代表的なディストリビューションである、人気ナンバーワンのLinuxMxもdebianベースである。
ubuntuもmintもdebianベースである。
またdebianそれ自体も、OSを発表している。
確かに、今現在では一番メージャーかもしれない。
ただ、manjaro系やredhat系のメジャーなLinuxOSから苦情は出てくるだろう。
それをまとめるのは大変だ。
①に関しては、Linuxはマルチユーザーがログインできるので、sudoが標準になるのは異論はないだろう。
②この問題は、公式のアプリケーションのパッケージマネージャーを、
ubuntuでは「snap」他のディストリビューションmintなどでは「flatpack」を使っているのだが、
この両方を標準のアプリケーションマネージャーとして搭載しようということになる。
アプリケーションマネージャーは、いかに信頼性と安全性の高いアプリをインストールできるかが問題になっている。
ただし、ユーザーにはどちらのアプリケーションマネージャーも利用できることが望ましい。
③Linuxのディストリビューションの場合、インストールの時点でブラウザを選択できるものが増えている。
macOSのSafariやwinodws11のEdgeのように、OSに依存したブラウザはLinuxでは存在しない。
④最新のアプリケーションの利用ができるということである。LinuxのOSの場合は、システムの安定性のために、
最新のバージョンのアプリケーションをアプリケーションマネージャーからインストールできないことがある。
したがって、同じアプリケーションであっても、Linuxの各ディストリビューションごとにバージョンが異なっている。
これは、デスクトップの環境によって、アプリケーションの中には対応していない場合があるからである。

Linuxユーザーのささやかな夢は実現するだろうか

別の識者は、そもそもパソコン自体がこれから衰退していくと予想している。
現状でも、スマートフォンでパソコンの代用ができるので、
若い人たちはもうパソコン自体を必要としない時代が来ると言っている。
これは極論であって、必ずしもそうなるとは言えないけれど。
スマートフォンの性能が飛躍的に進化していることは確かだ。
だから、macOSはiphoneとのスマートな連携を強調しているし、Windowsはandoroidスマートフォンとの連携を強調している。
スマートフォンとパソコンOSとのスムーズな連携は、今現在もっとも重要かもしれない。
LinuxのOSも、スマートフォンとの連携が簡単にできるようになって、新しいユーザーを獲得できるのかもしれない。
Linuix初心者の方は、ご自分のスマートフォン(アンドロイド)と連携をして、Linuxを使われることを勧めたい。
簡単にファイルのコピーや移動が出来て便利である。

旗じいの話を最後まで聞いてくれてありがとう。
Linuxを長く使ってきた者としては、Linuxがデスクトップとして利用されなにのは辛い。
古いパソコンを再生させるためのOSとして捉えられているのは、すごく残念。
ただ、Linuxが広がるためには、OSに対する世の中の偏見を除くしかないと思う。
この世の中は、良いとか悪いとかより、偏見で成り立っているというのが旗じいの思いだ。


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