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プロアクティブ療法とリアクティブ療法

日本人は敏感肌で悩んでいる人が多い。
僕もその一人だ。
僕の場合、敏感肌と言っても見た目はツヤツヤしていて
一見しただけでは肌がきれいな人に見える。

けれど実際は肌表面の角質層が剥がれ落ち、
バリア機能は壊れていて、非常に敏感な状態だ。
頬は赤みを帯びていて、ヒリヒリと痛い。
入浴後などは体温が上がり、耐え難い痒みに襲われて
必死に保冷剤で冷やしている。

僕のような肌状態の人を、ビニール肌と言うらしい。
ビニール肌の原因には、これらの行為が挙げられる。

□ 過度のクレンジング・洗顔
□ ピーリングやスクラブなどを用いた角質ケア
□ マッサージや化粧品を塗布する際の摩擦

ひとつも心当たりがない。
ピーリングやスクラブなど肌負担になる行為は一切行っていないし、洗顔は1日1回、敏感肌用のフォームをよく泡立てて手早く済ませている。

エンビロンによるレチノール反応も疑ったが、敏感肌には何年も悩まされていて、その間スキンケア用品を何度も変えていることから化粧品由来は考えづらい。
結局、体質によるところが大きいのではないか。

こんなとき、皮膚科にかかると大抵は肌断食に近い療法を勧められる。
炎症が起きている部分はスキンケアを中止し、ワセリンのみを塗る。
その後ステロイド剤を塗布するわけだが、どうもこのステロイド剤の使用法が、繰り返す肌悩みにつながっている気がしてならない。
ステロイド剤を使用すれば一時的には確かに良くなるのだが、しばらくするとまた肌状態が悪くなるのだ。

症状が出たときに、その都度薬剤を塗布する治療法を、リアクティブ療法と呼ぶ。
すると、肌は下のグラフのような状態を辿り、良くなったり悪くなったりを繰り返すことがある。

対して、最近のトレンドにもなりつつある治療法にプロアクティブ療法というものがある。
これは炎症がおさまった後も、変わらず薬剤を塗布し続けるというもの。
治療を続けることで、肌内部に隠れてくすぶっている炎症の火種を根絶する。
ただし、ステロイド剤を長期的に使用すると副作用が発生する恐れがあるので、薬剤の使用量は少しづつ減らしていく。

僕と同じようにいつまでも繰り返す肌荒れに悩んでいる人がいたら、一度プロアクティブ療法を試してみてはいかがだろうか。


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