私の気になる株③ 恵和（4251）
この株は以前から私個人的にマークしていた会社です。今回の第2四半期決算内容も好調であったため、この会社を調べてみたいと思います。
1 どんな会社？
この会社はSheeting(製膜)・Laminating(積層)・Coating(塗布) という３つの特徴ある技術体系を保有する、世界で数少ない機能製品のメーカーということでメイン事業としてはスマートホンやタブレットのコーティング技術などを専門としている会社です。
製品① オパルス®
ライトから出る光を拡散するフィルム。
エネルギーを有効に利⽤して、明るさがアップするとともに、光ムラのない美しい画⾯を実現します。
実用例
特徴
特徴①：輝度と拡散性能の高いレベルでの両立
光拡散フィルムは、光を拡散させ発光する点の集まりをいかに隠すかという「拡散性能」と、面全体の明るさをいかに保つかという「輝度」が重要です。
恵和では、長年の経験と知識によって、「拡散性能」と「輝度」を高いレベルで両立することに成功しています。
特徴②：高い品質管理体制によって異物混入や傷を極限まで減らすことで、 高い透明度と傷やよごれによる高い良品率を達成
クラス10,000以下のクリーンルームや世界水準の異物混入自動検査機によって、高い品質管理体制を整備しており、透明度が求められるため傷や汚れが目立ちやすい表面保護用フィルムにおいても、非常に低い不良品率を実現しています。
特徴③：スマートフォン等の画面に求められる、薄さ・軽さを高い品質とともに実現
スマートフォン等の小型デバイスでは、品質を保ったままより薄くより軽いフィルムの開発が求められます。
恵和では、製膜から積層・塗布・高精細加工までを行う体制（SLC-UP）によって、 より高機能な製品の開発を実現しています。
特徴④：グローバルでの高いシェア・トップブランドからの採用実績
ノートPC、車載用、タブレット、スマートフォンのミドルからハイエンドゾーンでは世界で高いシェアを誇っています。
製品② PV用バックシート
バックシート（Appli-Sola®）は太陽電池モジュールを構成する部材の一つで、防湿性、絶縁性、耐候性、封止材との高接着性等、内部のセルの保護や固定をすることで、性能を維持することを目的に使用されます。
特徴①：ULやTUVに登録された信頼性
部分放電圧試験1,000V以上をクリアしており、EU諸国の主流であるシステム電圧（1,000V）に対応しており、また、UL登録しております。優れた耐久性とバリア性で、太陽電池の寿命保持に効果を発揮します。
特徴②：さまざまな構成対応
結晶系モジュール用、薄膜系モジュール用にPETタイプ・フッ素タイプ・アルミタイプをベースとし、組み合わせにより様々な種類のバックシートを展開しております。
それぞれの製品には高効率、高耐久、ハイバリア、EVAとの強い接着性能等の強みがあります。
またデザイン的にも白以外に黒もご用意しております。
特徴③：一貫した生産体制
お客様の要望に合わせて開発を行い、さらに一部のフィルム化や貼り合わせ、最終小巻とスリッティング加工等の工程を社内で行っております。
特徴④：各種幅に対応
要望が多い1,000mm～1,100mmを主に提供しております。
以上のような製品があり、その他高機能化学フィルム、包装資材、農業用シートなど様々な用途で用いられています。
その中でも今大きな稼ぎ頭になっているものが光拡散フィルム（オルパス）、高機能化学フィルムのようです。
専門性が高い会社ですね。
２ 今期決算内容
まずは第３四半期決算結果
前同からの伸びがすごいですね！！
それでは業績は？
潤沢に伸びていますね。
財務状況は？
いいですね。というか自己資本比率が50％近くありとてもキャッシュが豊富な会社ですね。企業の財務健全性が見られます。
PER,ROEは？
ROEは高いですね。なのに人気がないのかPERはとても割安に感じられます。
３ 今の株価
一言で安いと思います。ただしこの株は半導体株と連動しやすいと考えられるため、今半導体株が下がっている以上は静観でしょうかね。スマートフォンやタブレットなどに多く使用されるためこちらの需要に応じて株価も推移していると考えられます。でも非常に割安と思います。
４ まとめ
２０２２年の年初来安値を割っている状態なのでどこまで下がるかわかりませんが上がるタイミングで買ってもいいのかなと感じました。
私が調べる限り恵和は競合他社がいるのか？と思うぐらいの隙間産業を行っているような企業だと思います。言い方を変えれば専門性の高い会社のため非常に将来が期待できるかと思います。今後の行方が期待できる会社だと思います。
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