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ドライブパスを活用せよ!夏の中国三県弾丸ツアーの開幕だ!!③【秋吉台・錦帯橋編】

二泊三日の島根山口旅行も、これで最後だ。
宿泊先の長門温泉を出発した私達は、最初の目的地である秋吉台国定公園を目指した。

三日目(7月18日)

秋吉台国定公園

日本最大級のカルスト台地である秋吉台は国定公園として指定されており、その中には日本最大の鍾乳洞たる秋芳洞も含まれる。
秋芳洞の他にも複数の鍾乳洞があるのだが、今回は時間の都合で秋芳洞のみに向かうことにした。

かっぱの伝承があるようだ

秋芳洞

今回の山口旅行にあたり一番の目的地として設定したのが、この秋芳洞あきよしどうだ。
先述のとおり日本最大の鍾乳洞なのだが、実際に中を見学しその圧倒的な広さや大きさに舌を巻いた。
岐阜にも鍾乳洞があり、そのうち4箇所には訪れたことがあるのだが、それらとは全く別次元の大きさだったのだ。
隔絶した規模という表現を用いても差し支えない程である

一般的な鍾乳洞は狭い通路と言った風だが、この秋芳洞ではまさに大穴と呼ぶに相応しいものだった。
洞内に入ると左側が通路で右側に川が流れており、一般的な鍾乳洞らしい構造である。
しかし、通路の広さも川の大きさも尋常ではないのだ。

そもそも一般的な鍾乳洞内の川は側溝程度の大きさか、あるいは小川といった程度の数メートル程度の幅員しかない。
それがこの秋芳洞においては、広いところでは幅員10m以上はあるのではないかという程の規模である。
空間の広さという意味で言えば天井部分も極めて高く、場所によってはプラネタリウムの中にいるかの如き広さを感じた。

しかし、残念ながら私の所有するタブレットやデジカメなどの撮影機器では、暗くて広い鍾乳洞内を綺麗に撮影することは叶わなかった。
そのため、洞内については大した写真がないことを予め断っておく。

入口
美しい
魚も見える
洞内富士
画像では分かりにくい…
黄金柱
巌窟王
龍の抜穴

秋吉台

秋吉台とは、先の秋芳洞の上に位置するカルスト台地だ。
秋芳洞を含めて広い範囲が秋吉台国定公園として指定されているのだが、驚くべきことにこの場所には秋芳洞から直接訪れることが出来るのだ。
なんと、秋芳洞内部から秋吉台展望台の近くまではエレベーターが通っているのである。
鍾乳洞内にエレベーターがあるというのは珍しく、一旦車に戻らなくても展望台まで行けるのはありがたかった。

かつて米軍の爆撃演習場になりかけたが、市民運動で撤回されたという。美談だ。

カフェレストランねむ

忘れかけているが、今回の旅は高速道路ドライブパスを利用しているため高速道路は乗り降り放題だ。
中国地方ならばどこで降りても料金は変わらない。
この点を踏まえてドライブパスを最大限利用しようと思い、昼食も一般道に降りて済ませる事にした。

次の目的地は岩国であり、通常ならば乗り直し料金の発生を忌避して途中で降りることなどしない区間だ。
ドライブパスが無かったらこのような利用の仕方はしていなかったので、まさにNEXCOの意図に沿った利用の仕方をしていると言えるだろう。

しかしながら、いかに乗り降りし放題と言っても時間には限りがあるので、再度高速道路を利用する事を考慮してIC付近の飲食店を探していた。
すると、中国自動車道小郡ICを降りて国道9号を宇部方面に走るとすぐという便利な場所に洋食店を発見したので、ここで昼食を取る事にしたのだった。

おいしいビーフシチューでした

錦帯橋

桁橋構造とアーチ構造を併せ持つ木造橋で、岩国を象徴する名橋だ。
岩国錦帯橋空港の名前にその名が使われている事からも、いかに錦帯橋の存在感が大きいかがよく分かる。

迫力がある木造アーチ橋だ
(一部は桁橋構造だが)
内務省とは戦前に存在した官庁で絶大な権力を持っていたが、戦後解体された。

錦帯橋の近くにある山の頂上には岩国城があるが、これは復興天守と呼ばれる鉄筋コンクリート造のレプリカである。

吉香公園

岩国藩家老だった香川家の武家屋敷が残っており、これはその屋敷の長屋門だ。

噴水などもあり、市民の憩いの場となっていた

むさし

吉香公園にあるソフトクリーム店で、200種類ものソフトクリームを取り扱っているのだという。
あのナニコレ珍百景でも取り上げられたそうだ。


道の駅西条のん太の酒蔵

ドライブパスを有効活用しようと思い、広島でも寄り道をしていくことにした。
立ち寄ったのは東広島市の道の駅、西条のん太の酒蔵だ。
やけに施設が綺麗で人が多いと思ったら、なんと来訪3日前の令和4年7月15日にオープンしたばかりだった

この道の駅は防災拠点としての機能も有するために相当の広さがあり、商業施設も充実していたが、何より特徴的なのは屋根の瓦だろう。
中国地方ではそこかしこで目にする石州瓦と呼ばれる赤瓦が使われており、地方の特色がよく現れていると言える。

この石州瓦せきしゅうがわらは民家などにも使われており、広島、島根、山口などの幅広い地域で見ることが出来る。
なお、石州とは石見国いわみのくにを意味しており、現在の島根県西部に相当する地域のことを指す。

たぬきがかわいい

さて、道の駅を出たらいよいよ帰宅するだけなのだが、既にこの段階で午後4時40分を回っていた。
ちなみに道の駅のある東広島市から一宮までの距離は約450キロもあるのだが、その時の私は感覚がおかしくなっており、既に山口は抜けて広島まで来ているのだからすぐに帰ることが出来るだろうなどと思っていたのだ。
案の定、帰宅する頃には夜中になっており、中国地方の広さを思い知ったのである。

このような勘違いをした理由は色々あるが、何より県を跨ぐということの感覚が違うからではないかと思う。
兵庫以西の岡山、広島、山口はいずれも相当の広さがあり、県一つ跨ぐだけでかなりの距離がある。
そのため、県を超えることはかなりの大移動になるわけだ。

しかし、私の住む東海地方や近畿地方は互いに県境が近いので、日帰り程度で2県や3県を跨ぐ事は容易なのである。
まして名神で滋賀を抜けて京都、大阪、そして兵庫に至る区間などは瞬く間に府境や県境を超えていくことから、このあたりの感覚が全く異なるのではないだろうか。

最後に、今回の行程においてドライブパスはお得だったのかという事に触れておこう。
結論から言うと、間違いなくお得だった

今回のドライブパスは初日の記事で書いたとおり発着エリアが指定されており、当該発着エリア内のICである蒲生スマートICまでの費用はドライブパスには含まれていない。
この蒲生スマートICまでの往復料金が3060円で、ドライブパスが10700円だったことから、有料道路料金の合計は13760円となる。
対して、同じ区間を全てドライブパスを使わずに利用した場合の金額を計算したところ18870円となり、5110円は安くなっていたことが判明したのだ。
思ったよりも差額は小さく感じるかも知れないが、これは休日割引があるためであり、平日に利用すれば一層この恩恵に預かることが出来る

ただし、私のようにドライブパスのエリア外を通行する場合は、その区間は割引の適用を受けない状態で料金を徴収されることになるので、きちんと計算しないと割引額の多寡は分からない。
とはいえ、定額で乗り放題であるという事実により食事や給油、買い物等のためにICで降りる事に対して躊躇が無くなるという点は大きい。
これによって旅行における自由度や利便性は格段に上がるからだ。

総括として、今回の旅行を通じドライブパスを利用した方が快適でお得なドライブ旅行が出来る事を改めて実感した次第である。

概ねの走行ルート。広島からは帰宅の途についた。
夕飯は山陽道小谷SAで尾道ラーメンをいただいた
走行距離は1500キロに満たない程だが、三日間にしては随分走った方だろう

これは松江人の上司が教えてくれた松江の銘菓、薄小倉だ。
とても甘くて美味しいので、松江を訪れた際は是非ともお勧めしたい一品。

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