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僕の好きな本「君の膵臓をたべたい」

僕が一番好きな本は「君の膵臓をたべたい」です。

今まで2000冊を超える本を読んできた中で断言するに値するほどこの本が好きです。

「君の膵臓をたべたい」を読んだことの無い方は”絶対”にこの先に進まないでください。これはこの本を愛してやまない僕からの本気のお願いです。
 
 
・・・(笑)
 
いや緊張して何を書くべきなのかが本当にわからなくなるほど、好きなんです。
 
少なくとも20回は読んでますし、単行本と文庫本は両方とも初版を持っています。
 
「父と追憶の誰かに」も「日々の透き通るもたれ合い」も、もちろん持っていますし、sumikaさんのアルバムもサントラも買っています。映画は実写もアニメ版も見ました。
 
また聖地巡礼もしました。
 
映画の中で泊まっていたシーホークにも泊まりましたし、そこで部屋のグレードアップもあって、それはそれは嬉しかったですね。
(これは運かサービスかわかりませんが)
 
きっちりラーメンを食べ、もつ鍋も食べ、太宰府天満宮で梅ヶ枝餅も食べ、一発で大吉を引き、ウルトラマンのソフビも買いました。
 
もつ鍋は彼らほど体力がなかったので追加はしませんでしたが(笑)
 
幸橋にも桜が満開の時に行けて、ついていると感じたことを今でも覚えています。
また僕のスマホの壁紙はその時に撮った写真です。富山県のほうにも行きました。


キミスイに関する旅行って結構ツイてることが多くて、晴ればっかりでしたね。
また「僕」たちと同じ高校生のうちに行けたのはとてもよかったと思います。
 
いつこの本を知ったのかは覚えていませんが、この本は中古で買いました。
地域のブックオフで110円の初版。
 
これがここまで好きな本になるとは思ってもいませんでした。
 
初めて読んだ時、展開の意外性に驚かされるとともに、この本の自分への浸透性の高さや「僕」の成長に感動したのを覚えています。
 
恭子さんに「僕」が僕と友達になってほしいんだというシーンは、いまだに涙なしには読めません。
だって一番彼の成長がくみ取れるシーンですから
 
様々なメディアでこのタイトルに涙すると書かれていましたが、僕はこの言葉に二人らしさと彼らの関係性が現れているような気がして、自然と笑みがこぼれました。
 
実はこの本を読んだ後、現実でとても悲しいことがあり、僕は悲しさの意味を具体的に知りました。
 
そこで大切だった人を失う怖さ、自分がその人に甘えていたことへの気付きがこの本では怖いくらいのリアリティーで書かれているように感じたのです。
 
この本に僕は支えられたといっても過言ではないのです。
 
もちろんこの本のストーリーも大好きです。
驚天動地でこの上なく悲しい。この話の展開はほとんどの人が予測できなかったのではないでしょうか。
 
特に好きなシーンは先ほど述べたもののほかに、
桜良が「僕」に「自分に生きていてほしいのか」と問うシーンです。
 
この質問に対する僕の返答が、彼の感情と成長を何よりも反映しているように感じます。
 
「うん」「とても」この短いセリフの表面上の意味は、かなり少ないです。
肯定と強調。たったそれだけです。
 
この情報量の少なさが、彼が湧き上がる感情に必死に抗っていたことを表しているのだと僕は思います。
 
恋は人を盲目にする。それは感情にもあてはまる。まさにその通りです。
 
この時の彼は彼女のことをどれだけ考えられていたのでしょうか。
 
きっと、自分の感情に精一杯で考えられていないのではないか。
形容詞での言い切りはこの言葉の一方性の現れであると僕は解釈しています。
 
逆にそれが桜良には響いたのだと思います。
 
彼女は、この言葉に宿った彼の本心が見えた。
それが純粋でなく、少しすれた彼女には嬉しくもあり、それと同時に悲しかったのかなと思います。
 
実はぼくはこの本を誰かにおすすめしたことはありません。
 
人にお勧めするにはその本のことを客観的にみる必要があると思うのです。
いくら僕が好きなものであってもその人が好きとは限らない。
 
単に良いと感じたものは主観と客観が半々になっており主観を極力挟まないようにできますが、
好きなものの場合、主観を排除しきれない状態に陥ってしまいます。
 
しかしこの空間、noteという空間ならば書いてもいいかなと思っています。
 
するとは明言しませんが、もしすることがあれば温かい目で見守ってください。
 
こんな拙い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
 
最後に、住野よるさんや関係者の皆様、この本を好きなすべての人に感謝の意を込めて。

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