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KEYの経済学講座① 「経済、経済学とはなんぞや」

こんにちは、KEYです
投資家は経済の一部である株式投資をしているのに、その土台である経済学を知らなくてなんとする、と思って始めた経済学が思ったより面白かったのと、昨今の日本の政治状況を正しく読み解くには経済学がとても役に立つので、今回シリーズとしてnoteにしてみようと思います。

目標としては
1.経済学をざっくり理解する
2.経済政策が市場に何を起こすのか予測できるようになる
3.経済の言説に惑わされない
4.投資に役立つ(場面もある)

このあたりで、やっていこうとおもいます。
果たしてシリーズ何回になるのか・・・(^^;)



1.そもそも経済ってなんぞや

経済学の前に「経済」ってなんやねん、というところから間違えるとえらい目にあうのでそこから

ものすご~くざっくり言うと
経済とは交換すること

そして
交換は価値の低いものから価値の高いものへ行われる

ちょい待て交換は等価交換が原則やないんか❗」と思うわけですが、等価交換でもあります。

後で出す予定の「効用」とか「限界」とかの話にも絡んでくるのでここではざっくり例示として


Aさんは魚を捕るのが得意で、今日も10匹アジが釣れました
Bさんは森歩きが得意で、今日は野いちごが10袋とれました

Aさんはアジ10匹も持っていても「仕方ない」し、野いちごが食べたい
Bさんは野いちご10袋持っていても「仕方ない」し、魚が食べたい

では交換しましょう

Aさんのアジ3匹とBさんの野いちご3袋

二人は思いました
「「良い交換ができて得をした」」


さて、これは等価交換でしょうか? あるいは価値が低いものから高いものへと交換されたのでしょうか?

答えは「両方」

ここでもう一つの原則
より多いものは価値が低く、より少ないものは価値が高い

Aさんにとってはたくさん持っているアジは価値が低く、持っていない野いちごは価値が高い
Bさんにとってはたくさん持っている野いちごは価値が低く、持っていないアジは価値が高い

互いに自分の持つものよりも相手の持つものの方が価値が高いともっているので交換が成立する
これを第三者のCさんから見れば
「まあ、大体同じような価値のものの交換が行われたな」となる

現代はお金が間に挟まるのでよくわからなくなっていますが、経済の本質はこういうことです。

そして、お金でさえもこの原則に当てはまります。
まあ、株クラ民は「んなことわかってるわ❗」でしょうけど
ひとまずここまでを整理します。


○経済とは交換すること
○交換は価値の低いものから価値の高いものへと行われる
○より多いものは価値が低く、より少ないものは価値が高い



2.経済学ってなんぞや

そんな単純なら経済学はなんのためにあるんや❗」となるわけですが
放置したら原則が機能しなくなるので、

  1. どういうときに機能しなくなるのか

  2. どういうときに機能していると言えるのか

  3. 機能復帰させるにはどうしたらよいか

を考える学問であり

☆限りある資源をどうやって社会が管理し、分配するのがより良いのか

を考える学問です。

だから
市場は万能で放置しときゃええんや💢」
というのは別に経済学者は誰も言っていません

世の中の資源は有限で、モノやサービスはそれをほしがる人全員に配れるほど生産はできない
だったら、より必要な人に届けるにはどうしたらよいか、必要な人に届くシステムがちゃんと機能しているのか、していないならどこに問題があるのか、どうしたら改善するのか、どこまで手を加えた方がいいのか、あるいは加えない方が良いのか

そんなことを様々な方向から様々な学派の学者が考えているのが経済学です

もうすでに訳が分かりませんね(^^;)
まともな経済学者(ノーベル賞とるような)は

☆限りある資源をどうやって社会が管理し、分配するのがより良いのか
どうしたらみんなが幸せになるのか(世の中が良くなるのか)

を考えています。
ただ、物理、化学、生物のように「コレ❗」という絶対の自然法則がないので、あれやこれやバラバラな学説が出てくるわけです。

今後、様々な「法則」や「定理」が出てきますが、自然科学で言うところの「法則」「定理」とは違って

ざっくりおおよそこういう傾向があるよね

という実社会からの経験則を統計的にまとめたものです。
それでも「おおよそ」の方向性がわかっていれば、筋の悪い選択はしないで済む、というのが経済学を使う意義です


余談
欧州では経済学は自然科学と同じカテゴリーに入れられており、逆に数学はそこから弾かれている
自然科学が自然界にある対象物(実際にあるもの)がどういう法則を持っているのかを追求する学問であり、経済学も実際にある社会(人間の営み)にどういう法則性があるのかを見出す学問という意味では仲間である。

一方で数学は、理論体系として現実世界をあわらしていなくても学問として成立するので、学問体系としては性質が違う、と考えるようだ

しかし、自然科学にしろ経済学にしろ、それを計算する(モデル化する)には数学が必要なので、あくまで学問体系としての話のようだ



おつかれさまでした(^^)/
今回はここまでです

何でこんなわかりきっていることをやったのかというと
経済学は「前提」がとても大事だからです。
前提が異なると異なる結果が出てくるのは当然ですが、その前提が往々にして「異なる」のが経済学のやっかいなところ

なので
私はこの前提で話しますよ
という宣言をまず行ったわけです

「いや、交換は絶対的等価交換で行われる」
とか言われると困っちゃうわけです(^^;)

次回は「お金ってなんぞや」について語っていきたいと思います



大きくは外していないと思いますが、あくまでもKEYの解釈が入っていることはお断りしておきます。
また、致命的間違いあった場合は修正しますので教えていただけると助かります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました

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