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絵を描く時にやってみる事

絵を描く際に、私が勧めている事がある。
それは描いた絵は、そのまま完成まで持っていかない事である。
普通であれば、その絵を完成させる方が正しいと思う人が多いと思う。

なぜそのまま完成までの作業をしないかというと、
その時描いた絵はその時の視点でしか見ていないからだ。
どういう事かを説明する。

絵というのは面白いもので、その時に描いた絵が良く出来たと思っても
時間が経過してから見てみると『ここは変じゃないか?』と
おかしな点が色々と見つかってくる。
もちろん何も見つからないまま満足のいく絵ができあがることもあるが、
このおかしな点が見つかるというのは、描いているその時の自分の視点ではなく、客観的な視点で見るからこそ発生するのだ。

前述したように完成までの作業は一度置くのは、まさにその客観的な視点を得るための時間となる。
落描きなら、その場で仕上げても良い。
落描きはあくまで落描きなのであって、変な所があっても落描きだからという理由で済む。

しかし、綺麗に絵を仕上げるというのであれば時間をおいてから仕上げるのを勧める。
客観的な視点がどのタイミングで出来るかは人それぞれなのだが、
個人的には少なくとも一日は置いたほうが良いと思える。
もしくは一度描いて、ある程度の形を作ったら休憩がてらゲームでもTVでもなんでも良いので頭から描いた絵を忘れるくらいにしてからの方がいい。
空っぽにした状況なら客観的に見ることも出来るだろう。

絵の初心者でありがちなのは「良いものが描けた!」と喜ぶのに、
後日見直してみると「なんだ…これ」と落胆する姿だ。
これはよくあることだし、中級者以上の人たちでも必ずある。
綺麗に完成させたはずで、周りからの評価も高いのだが
変な所が見つかる…というのは、絵描きの負のパターンの一つだと私は考える。

絵を描いたら、一旦時間をおく。
一度は必ずやってほしい。

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