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休みの日は働かないことにすべきたったひとつの理由

飲食業界に多いんですけど、というか飲食店の話なんですけど笑。


休みなのにわざわざお店に来て書類作ったり、部下に指示したりする人。責任者や管理者レベルの人がほとんどですね。休みの日に働いているお店に行くことなんて滅多にない僕に言わせれば、「ほんと素晴らしい姿勢でございます!尊敬します!休まないなんてほんとすごい!」って感じなんですけど、僕なりの考えがあるので乱雑に書いてみます。


休みの日は働かないことにすべきですね。その理由はたったひとつ。それは「お店の色が単色になるから」です。


「単色」っていうのは、もし休みの日にお店に来て働く人がいたとすれば、その人は週7日お店にいることになりますよね?そして、他のメンバーはずっとその人がいる状況で働くことになるわけです、望まずして勝手に。つまり、「週7いる人の色が残り続けた状態での営業になる」ってことです。


で、「週7いる人の色が残り続けた状態での営業」が続くとどうなるかというと、シンプルに後輩が成長しません。何か困ったことや疑問があったらすぐその人に聞いちゃうから。つまり、甘えちゃうんです。でも、その甘えちゃう部分が、休みの日に仕事を片付けに来ている上司からすると悦なんです。快楽に近いかも。だって、そこに存在意義が生まれちゃうんですもん。「やっぱ、来てよかった!」とか思っちゃうんですよ。


もしお店に上司がいなかったら物理的に聞けない、でも目の前で仕事してるから何でも聞けちゃうんです。そりゃ後輩は頭を使う場面も減るでしょって話。頭を使わなかったら伸びない、ボケちゃう、でも上司がいるからダレることさえ許されない。


ダレることができない。。。


はい、ここでストレスちゃんがお生まれになります。元気に4000グラムってとこですかね。そして、「キミの親はキミが生まれたことに気付かずに働いてるよー」って教えてあげてください。ストレスちゃんに。


ダレることが悪いことだと考えている方、手を挙げてください。きっとめちゃくちゃ挙がるはずです、手。普通に考えれば、「仕事中なんだからちゃんと働け!」っていう考えに至りますからね。


ただですね、ダレるのは後輩のせいじゃないんです。彼ら彼女らは何も悪くない。悪いのはお店の責任者や管理者。


お店の責任者や管理者はつねに後輩たちがダレないような面白い政策を掲げなきゃいけません。そして、その「政策」という名のボートにみんなを乗せなきゃいけないんです。乗せたら今度は、宿題を出します。「目的地へ最短進路で行きなさい!」「沈没しないようによーく確認し続けなさい!」「ボート、傷ついてきたね!修繕しなさい!」などなど。つまり、「政策という名のボート内での役割を与えれば、誰だって伸び伸びと過ごすことができる」ってことです。


ダレる原因ランキング堂々の第一位は、「やることがない」です。やることがなかったらそりゃダレます。僕だってダレます。誰だってダレます。だれだれうるさいなーもう。


だから、宿題を出すんです。頭を使う場面を先に作っておくんです。ここで間違っても「自分で仕事を探せ!」なんて言っちゃダメです。探せない人はたくさんいるんですから。そして探せる人は往々にして「以前に仕事を指示されてきた経験がある」んです。つまり、「答えを見てから問題を作る」のと感覚的には一緒です。


休みの日にお店で仕事をする人は気付いていないんです。そこに自分がいることによって、お店が単色になっていくことを。お店から離れたその1日で、後輩たちが色を新しく作っていくことを知らない。いや、もともと経験してきたんだから知ってる。でも忘れちゃうんです。


「どうしてそんなこともできないんだ!」とか言ってくる外れ上司に出会ったことあります?まさにこの例えは本質を突いていて、「じゃあお前はすぐにできたわけ?何日でできたんですか?教えてください!」って言い返したくもなるんですよ、たいていは。


「経験してきたことを落とし込めないことは、経験してきたことの価値を著しく下げる愚行」


ってことで、休みは休み。仕事するならみんなに見えないところでやりましょうって話。

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