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お連れ様の「信用」も稼ぐ

・お隣の方にちゃんと挨拶してますか?

・お連れ様は想像以上に敏感肌

・会釈→会話→仲間入りのサイクルを意識する!



お隣の方にちゃんと挨拶してますか?



お隣の人。近隣住民。ご近所さん。あ、きょうは住宅街の人付き合いがテーマではないです笑。サービス業における「お隣の人」、つまりお連れ様の気持ちの話。



先日、後輩ちゃんと仕事終わりにたまに行っているお店でごはんを食べたんですけど、その後輩ちゃんの知り合いが何人かいて声を掛けられていたんです。



「わかります?僕のこと、おんなじ高校だったんですけど」

「あ、○○くんだ!変わったね」

「そう。いまここで働いててさ」

「そうなんだ。また来るね」



ま、別に変な会話でもないですし、久々に再会したらこんな感じなんだろうなって程度でした。



もうひとり別のスタッフさんが後輩ちゃんに話しかけに来ました。



「これ、サービス!」

「ありがとー!」

「さいきんどう?」

「まあぼちぼちかな。また来るね」



ま、これも別に普通ですよね?違和感なし。



なんですけど。けど。けどけどけど。



ひとつだけ欠けている部分があると僕は思っちゃったわけですよ。



それは、僕の気持ち。つまり、お連れ様の気持ち



知り合いに声を掛けることは当然です。僕だってそうします。だってわざわざ顔を出してくれたんですから。ほっとくわけないじゃないですか?



ただ、それだけじゃその場全体で見たら100点は取れないんです。スタッフさんも含めて3人で100点(ひとりの持ち点33.333・・・点)だとしると、僕のその場の点数は0点。ふたりが満点だとしても総合点は66.666・・・点です。



もったいないですねーテストで言えばケアレスミス程度のミスなのに点数で表現すると大チョンボです。



気分を害するわけじゃないし、嫌な気分になったわけでもないんです。気持ち良くなれなかった、楽しくなれなかっただけなんです。



お連れ様は想像以上に敏感肌



楽しくなれなかったのは一種の職業病のせいかもしれません笑。

(↑だとしたらこの記事ってなに?笑ま、お付き合いください笑)



もしかしたら、「へぇー知り合いいるんだ。いいね。またこよーかな」「店に知り合いいるっていいね!紹介してよ」「こんど〇〇の名前出したらサービスしてくれるかな」みたいに、好意的に捉える人もいるかもしれません。



が!ガ!ga!僕みたいな感性を持っている人、つまり人に対して敏感肌な人はかなり多いと経験上思います。てか多い。



さきほどの場面で僕は完全なるフルシカトを食らったわけです。



会釈のひとつもなく。そこにいるのにいないことになっていたわけですよね。



そのスタッフさんと仲良くなりたいとか絡みたいとか思ったわけじゃないですし、スタッフさんだって僕と仲良くなりたいとか思ってなくて全然良いんですけど、だからってその振る舞いが正解?って言われたらそうでもない。



間違いでもないですけど、よりよくない。



そして、店には直接的な関係はないのに(いち個人の対応のせいで←教育されてないとかって話はまた別の機会にでも)その「悪評の魔の手」は伸びていきます。批判的なレビュー(食べログさんとかにありますよね?あれ)へと進化する場合もありますし、シンプルに通わなくなったりすることもあります。(ちなみに僕はその店には通います。素敵なサービスをしてくれるスタッフさんがいるので。まさに神対応の人)



何より、口コミだったり、こうやって今はブログやSNSに実名や店舗名を晒される時代なんです。(僕は出さずに自店に落とし込んでいくタイプ←前向き、効率的笑)お連れ様の気持ちをシカトした対応を続けるなんてリスキーすぎますし自爆行為に近いと感じます



会釈→会話→仲間入りのサイクルを意識する!



サービスの技術論みたいになっちゃいそうですがそうではないんですよ。あくまで根底にあるのはホスピタリティの部分。これだけは忘れずにって話。



じゃあこの場におけるホスピタリティって?そんなの簡単です。よーく考えてみてください。



大切なお客様、仲間が来てくれて、尚且つお連れ様もいるわけです。その時に思うことって、



大切なお客様に満足して帰っていただくことしかなくないです?ま、いちいち「よし!満足して帰ってもらおー!」なんて80年代の青春ドラマですか!?って感じの熱を持っているわけじゃないですけど、「良い時間だった」「楽しかった」「ゆっくり話せた」くらいの喜ばしい気持ちにはなってもらいたいとはいつもどこかで思っています。



そのミッションの中におけるディテールの部分にひとつが「お連れ様への挨拶」だったりするわけですよ。



ちょこっと挨拶、会釈だけでもいいんです。しないより数億倍その場の空気が素敵になります。そして会釈したあなたも素敵になれます。するしかないでしょ?笑



ここまで出来たら半分以上はクリアです。あとは高得点を取る為に距離を縮めるのみ。



この「距離を縮める」という言葉。文面通りに物理的距離じゃないってことはわかりますよね?笑



じゃあ何か?っていうと、イメージしやすいのは「気さくに話す」「心の距離を縮める」みたいなことだと思うんです。正解です。大正解。理想形です。これが出来たら何もいらないくらいです笑。



ただ、このパターンだけが正解ではないんですよね。なぜなら、「気さくに話す」行為が好きじゃない、「気さくさ」なんていらないって人も中にはいるからです。



こういうタイプの人たちには、ある程度の距離を置きながらその人たちの「最高点」への道を探すんです。探せば見つかります。言葉なんてなくたって表情や空気でなんとなくわかったりします。



「あえて」構わないことが「心の距離を縮める」ことは往々にしてある。この事実を知らないが故に失う信用もある。でも、その判断を誤って信用を逃すこともある。



つまり、これはいうても感覚的な問題なのかなというのが身も蓋もない正直な感想です笑。



ひとつだけ指針として持っておいた方がいいことは、



「迷ったら攻めろ」ってことです。



サッカーの試合では、パスを選択するときは他の選手が自分よりもゴールできる確率が高いからパスをするのであって、それも自信がないのであればシュートを打つしかない。パスは100%ゴールにはならないですが、シュートはゴールになる時もあるんで。



大丈夫です。嫌われても、もう来てくれなくても別に死んだりしませんから笑。失った信用はなかなか取り戻せないんですけど、そんな時は新しい信用を稼ぎにいくのみ。



まずは簡単な挨拶、忘れないように。ここからすべての人脈は始まるのですから。

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