見出し画像

ルーマニア旅行を本気でお勧めする理由

海外旅行をする時に非日常的な体験、文化に触れたいと思う人は多いのでは?仕事や取れるお休みの関係で目的地を近場のアジアにしたり、長い休みでアメリカやヨーロッパなど。西ヨーロッパには行ったことがある。もしくは共産党時代の名残りがあり、西ヨーロッパとは違う雰囲気を楽しみたい人には東ヨーロッパがお勧め。東ヨーロッパのいくつかの国を訪れたい。もしくは東欧の中でもユニークな文化に触れたい。そういった人にはぜひルーマニアをお勧めしたいので今回はその理由を書いていく。


1. 東欧の中でも全く違う顔を持つ国

東ヨーロッパと聞くとみなさんはどのようなイメージをもつだろうか?
遅く冷戦時代、ソビエト、共産党、寒い、冷たい印象、治安も不安定などだどだろうか?まず東ヨーロッパと呼ばれる国(狭義と広義によって異なる)はロシア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバをはじめ、ポーランド、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、セルビアなどなどである。
そしてこの辺りの国々はほとんどがスラヴ民族なのだ。日本人が想像するブロンドだったり、色白く手足が長い、美男美女が多い。意外と知らない人が多いのだが、ルーマニアという国名はローマ人の土地(国)という意味。つまりローマ、今のイタリアから来た民族、ラテン民族なのだ。
これは民族学的だけでなく、言語学的にも明らかである。
ロシア語を勉強した後にその他東ヨーロッパの言語を少し見てみると共通点が多い。実際ブルガリアやセルビアではロシア語と同じキリル文字が使われている。ただルーマニア語だけははイタリア語に非常に似ていると言われ、実際にルーマニアで歩いているとイタリア語を聞いているような錯覚を覚える。笑 
ルーマニアは地理的には東ヨーロッパに位置しているおり、文化的にはスラヴ民族に囲まれているが、独自の言語や先祖はラテンという非常にユニークな背景を持っている。

2. ルーマニアには3つの顔がある。

ルーマニアという国は実は大きく3つの大きなエリアに分けることができる。トランシルヴァニア、モルダヴィア、あとはワラキアだ。
これは地理的に山に遮られという見方もあるし、歴史的に他の国に属していたなどの歴史も関係している。

ルーマニアを3つ分けた図がこちら(インターネットからの引用)


そして特に面白いのが、それぞれ全く異なる雰囲気を持っていて、それを歩いていても感じることができるのだ。
例えば、まずはワラキア。首都であるブカレストは場所によってはヨーロッパというよりバルカンな雰囲気。人々の肌も少し浅黒く、トルコや中東からの移民も多いようで、陽気な雰囲気が感じられる。
そこから北に上昇してモルダヴィアに行くと、とっても不思議。どこかソビエトを感じるような雰囲気で少し閉鎖的な印象。道ゆく人も日本人が想像するロシア系美男美女のような人がとても多くなり、ロシア語が聞こえてくることもある(これはお隣のモルドバからよく買い物や遊びにくる人々がいるからだそう)。
そして最後にトランシルヴァニア。このエリアは私個人的にも大好きなのだが、古き良きヨーロッパな雰囲気。美しい建築が多く西ヨーロッパからの影響が大きい(実際に昔ハンガリーに属していた)。人々の容姿もいわゆる中央ヨーロッパを思わせるような人が多い。治安も非常に良く、ヨーロッパ内での大きなイベントなども活発的に行われている。
同じ国にも関わらず、全く違う雰囲気を楽しめるルーマニアは面白い。

3. 意外と観光見所が多いけど観光客少なめ

旅行好きな方はルーマニア旅行名所を調べられたことがあるだろう。
ルーマニアで一番有名な観光名所といえば、フラン城(通称ドラキュラ城)だと思う。でもこの観光地は入場料が高い割に、中はガッカリと有名でルーマニア人もあまり行かない。笑
私個人としてはブカレストの旧市街、ブラショフの黒の教会、ヤシの文化宮殿、オラデアの旧市街、クルジュ近郊サリーナ・トゥルダという塩坑、ティミショアラのユニオン広場、革命ミュージアムなどの方が費用も安く、学べることも多いのでおすすめ。

ブカレストの旧市街


ブラショフの黒の教会


旅行や見所の詳しい情報についてはまた次回別の機会に書こうと思う。
これだけ見る所があるにも関わらず、ルーマニアには誤ったイメージや観光地が知られていないため、観光客がそこまで多くないのが現状。
なのでフランスやイタリア旅行に比べて比較的、落ち着いてゆっくりと観光できるという利点がある。これは筆者にとって実はとっても嬉しいのだ。私は人混みが非常に苦手プラスヨーロッパにはスリも多いため、気を張る必要があり、それだけで疲れてしまう。笑 あまり混みすぎないルーマニア旅行は本当に心地が良いものであった。


4. 食事とお酒が美味しい

ルーマニアはラテン民族だが、スラヴ文化の中で食文化も育まれてきた。
なので食文化はお隣の国に似ていることもある。
一番有名な料理はサルマーレと呼ばれるもの。これは日本料理のロールキャベツに非常に似ている。だが味付けは酸味が強め。あとはママリーガと呼ばれるもの。これはトウモロコシ粉をお粥にしたもの。その他にも有名な料理がいくつかあるのだが、どれを食べても美味しいし日本人の味覚に合う。

有名なルーマニア料理。手前がサルマーレで奥がママリーガ。


ルーマニアは経済発展が苦しい時期があり、その時には地理的
民族的、言語的にも近い、イタリアへ多くの人が出稼ぎに出ていた。
そして出稼ぎ先のレストランで身につけたイタリア料理をルーマニアへ持ち帰った人が多くいるため、ルーマニアには非常に美味しいイタリア料理やジェラートが多く見られた。実際に食べたのだが、イタリアに負けていない。
ただ金額はルーマニアのローカル物価なのでお財布にも優しい。^^
ルーマニア料理を楽しんでもよし、本場さながらのイタリア料理を楽しんでも良し。

ルーマニアのとあるジェラート屋さん

あとルーマニア人はお酒をよく飲む。年配の人は特に大好きと言われる蒸留酒。代表的なものはツイカと呼ばれるものであり、原材料はプラム。これは約40度くらいにもなる非常に強いお酒。あとモルダヴィア地方には有名なワインも多くある。お手頃なプライスでお酒好きにはたまらないではないか。笑 ルーマニア語で乾杯はノロック(noroc 幸運の意味)サナターテ(sănătate!健康の意味)と言う。ルーマニアで陽気な人々とこれらの言葉を交わしながら乾杯も気分が良い。ちなみに私はすぐ酔ってしまった。笑

5. 親日な人が多い

海外で仕事や旅をしていると、この親日かどうかは意外にも多くの場面で感情に影響することがある。相手が親日ということだけで、必要以上に親切にしてもらえることがある。ルーマニアは観光大国ではないため、外国人をみると、興味津々なようで何かあると『どこから来たの?』と聞かれ『日本だよ』というとテンションが上がり、非常にポジティブなコメントいただけることが多くあった。ヨーロッパでよく耳にするアジア人人種差別を一切感じなかった国の1つでもある。これは筆者にとっても嬉しい事実であった。
前回の記事でも記載をしたのだが、ルーマニアは思っているよりもずっと治安が良い国。その中でも親日な人が多いと思うと安心感が増すではないか?日本語を勉強したい、日本に行ってみたい、そんなコメントを多くいただき、こんなに遠くの国の人も自国に興味を持っている。そして親切にしてもらえることに本当に感謝である。

6. ルーマニア人の暖かさ

日本にいるとルーマニア人と知り合ったり、出会うことは少ない。
実際にルーマニア旅行をしていて、すごく良いなと思ったのはローカルの人々のホスピタリティであったり、親切さだ。
確かにルーマニア人は共産主義時代の文化も少し残っており、最初はシャイな人が多い。でも少し話したり、打ち解けると一気にフレンドリーになる。その時に確信する。あっラテン気質?あっそうだルーマニアもラテン系だと。笑
ルーマニアはまだまだ発展途上な部分もあるため、旅行をしていてグーグルマップやオンラインで調べても限界がある時がある。英語表記がなかったり、ルーマニア語ですら表記がないなど。つまり必ず道や駅で迷うのだ。笑
そんな時にもこの人困ってるのかな?と察して急にあっちだよと助けてくれたり、私に英語で通訳してくれる若者もいたり。
その国を好きになるかどうかは結局旅で出会う人々の存在が大きいのは言うまでもない。友達になると、すぐに自分の友達らに紹介をしてくれたり、食事に招待してくれるルーマニア人。彼ら彼女らのそういった心の大きさには感謝と共に尊敬でもある。

まとめ

ざっとルーマニアをお勧めする理由を述べてみましが、いかがでしょうか?
インスタ映え!といった派手さは少し欠けるかもですが、
古き良きヨーロッパを発見、体験するには素晴らしい旅先だと知って頂ければ嬉しいです。ぜひ東ヨーロッパへの旅行をお考えの方は参考にされてください。ライクいただけると嬉しいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。それでは素晴らしい1日をお過ごしください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?