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コミュニケーションを密に

今週は、岐阜大起業部などの学生さん達に、
メディア対策について講義をしました。
起業を考えている学生さんたちは、
メディアの取材をよく受けているとのこと。
本当にアクティブで、素晴らしい方々でした。


講座では、記者の生態(!)について
ざっくばらんにお伝えしました。
20~30分の予定が、たくさん質問をいただき、1時間近くに延長。
関心を寄せてくださり、とても嬉しかったです。

質疑応答で印象的だったのは、
「取材で話したことを一部だけ切り取られると、誤解されてしまう」
という、具体的かつ「あるある」なお悩みです。


岐阜大でのメディア対策講座。鋭い質問をたくさんいただきました(同大提供)

分かります。
とーってもよく分かります。
限られた字数で、伝えたいことを伝えるのは
めちゃくちゃ難易度の高いこと。
取材された側からすれば、
「これだけじゃ伝わらないって!」と思ったり、
「誤解して読まれない?」と不安になったり、
きっと、いろんな思いが交錯するだろうと思います。

当事者は当然、一番情報を持っています。
「あれもこれも説明しないと」と、アウトプットの情報量は増えがちです。
記者も、実はそうなんです。
取材した情報を精一杯、めいっぱい、記事に詰め込みたいんです。

でも読み手側からすると、
あれもこれも詰め込んだ記事だと
逆に「一番伝えたいこと」が埋もれてしまって、
ポイントが読みとれないかもしれません。

なので記者は呻吟しながら、記事の情報を絞り込みます。
文章は「そぎ落とす」テクニックがめちゃくちゃ大事です。
肝心なことだけ、端的に正確に。そして、決して誤解が生じないように。
この「肝心なこと」の認識が、
記者と取材相手との間でずれてしまうと、
冒頭のようなお悩みが出てきます。

もちろん、誤解が生じてはいけません。
多少、文章が長くなっても、
誤解されないように、説明をたくさん入れることもあります。
結局、記者と取材相手の認識をすり合わせることに尽きるかなと思います。

なので、取材をもし受けることになったら・・・。
とにかく記者と密にコミュニケーションを取ってください!!!

そう、お伝えしました。
岐阜大の学生さんたちからは、良い刺激をたくさんいただきました。
本当にありがとうございました!

さて、お知らせです。
3月12日(日)15:40~17:50、
名古屋・栄の栄中日文化センターで第5回「文章力とコミュ力アップ講座」を開催します。私も含め、講師陣が熱い思いで「伝わる」コツをお話しします!ぜひお越しください!申込みはこちら

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