見出し画像

屁をこきたいときにこく

 先週のnoteがかなりマザコン気質だったので、賛否両論あると思って恐れていた。意外と、
「家族愛に泣けた」
とか
「同じような境遇なので刺さった」
とか
「幼少期のいわしさんがいわしさんすぎる」
とか、暖かいコメントばかりで、ここにも愛を感じた。みなさんありがとう。これからもオカンオトンにはおんぶにだっこでやっていきたいと思う。

 私は根っからの神経質とメンタルサバイバーである。メンタルサバイバーは私がたった今、このnoteに打ち込んで産声を上げた造語だが、「不安定ではあるが、人に迷惑かけながらもそれでも勇ましく進んでいく」みたいな感じで捉えていただき、みなさんで使ってもらえれば、メンタルサバイバーの首が座ったり、私のことを「ママ」と呼ぶようになるかと思う。是非である。

 そんなメンタルサバイバーの私は、一つ落ち込むことがあるとグングン落ち込んで地の底に沈んでいく。周りからは「まあ、気にせんと」と言われるのだが、その「気にせんと」が無理なのである。イメージとしては、インスタとかで見る瞑想アプリの広告の円形のウォータースライダーみたいなやつの中に入って、ズブズブと沈んでいき、地の底にまで落ち、ちょっと休憩して、足で地を蹴ってプカプカ浮いてくるイメージである。
 「気にせんと」
 気にせんと生きていける人の頭のシステムをのぞいてみたい。いやそりゃ、私だって居酒屋の店員さんに「生ビール2つと、ハイボールと、やみつききゅうりと、ホタルイカの沖漬けと、こだわりポテトサラダと、あ、生もう一つ」の2回目の生で、一気に言えよと嫌な顔されたぐらいで、瞑想ジェットコースターには乗らない。お笑い芸人として、ネタがウケなくてクヨクヨ、平場でうまく回らなくてクヨクヨする。いや、私なんてやつは基本的にはプンスカやってるので周りの芸人にギャーギャーすることもある、ギャーギャーした後、自分で後悔して、ああ、ギャーギャーしてしまったな、なんて私はダメなやつなんだろうとなる。文字に起こすと地獄である。どうにかこうにか気にしないようにしていたのだが、ある日、突然、気にしていいということに気がついた。

ここから先は

1,751字
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

にぼしいわしです。いつもありがとうございます。みなさまのサポートが我々にライブを作らせ、東京大阪間を移動させます。私たちは幸せ者です。