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女性に勧めたい"なろう"小説

恥ずかしながら、もう20年以上もずっとインターネット上の小説を愛読しております。
昔は個々のホームページで公開されているものを色々と巡って読み漁っておりました。
中高生の頃は夜中まで、親が寝ているそばで真っ暗な中パソコンを立ち上げ読み耽る日々。
そうして数年が経つと、ある日小説家になろうというサイトが存在していました。

当初はリンクサイトなどから個別ホームページへ飛んで小説を読むことが主流だったので、あまり"なろう"で小説は読んでいませんでした。
それが今や"なろう"作品が書籍化、マンガ化、アニメ化とメディアミックスもさかんになるほどインターネット上の小説を掲載する定番サイトになりました。

個人的には"なろう"サイト内のランキングで作品を探すのが下手で、最新の話題作よりも完結済みで読み応えのある作品を紹介してくれるサイトはないものかと思っていたため、今回自ら好きな作品を紹介したいと思います。
傾向としては異世界もの、恋愛あり、女性視点なものが好きです。
また今回は1作を除いて全て完結している小説を紹介しますので、安心して最後までお話をお楽しみください。


サイレント・ウィッチ

天才魔術師モニカ・エヴァレットは人見知りで、人前で喋るのが大の苦手。
そこで彼女は猛努力の末に、詠唱をせずとも使える無詠唱魔術を習得。〈沈黙の魔女〉として、弱冠十五歳で七賢人に選ばれた後は、森の中で静かに暮らしていた。

それから二年が経ったある日、モニカに一つの命令が下される。
その命令とは、学園に通う第二王子を、本人には気づかれぬよう秘密裏に護衛してほしい、というもの。
かくしてモニカは王子の護衛をするために、貴族の子女が通う煌びやかな学園へ潜入するのだった。

こちらはコミュ障のヒロインが特命を受けて学校に潜入するお話ですが、そのコミュ障っぷりが読んでいて楽しいお話です。
ヒロインはもちろん、他の登場人物もとても癖の強い人たちで、そこも物語を面白くしているひとつだと思います。
個人的には護衛対象である第二王子が一癖も二癖もある、有能イケメンに描かれているのですが、あるエピソードではただのオタク感が出ているところが大好きです。

https://ncode.syosetu.com/n8356ga/


狼領主のお嬢様

自らの贅沢の為に、悪逆の限りを尽くした前領主一家。その一人娘だった私は、使用人であり恋人の彼が、領主の尻尾を掴もうと潜り込んでいた間者だと知った。
そして、領民に望まれるがまま処刑され、人生を終えた。

けれど首が落ちた記憶を得たまま、次の生が始まった。前世の罪を背負ったまま修道女になろうと思っていたのに、何がどう巡り廻ったのか、何故か現領主の元でメイドとして働くことになる。
名前も、年齢も、髪色さえも偽っていた、かつての私の恋人の下で。

とてもせつないお話です。
あらすじを読んでも想像がつくかと思いますが、とても胸を痛めながら読み進めた記憶があります。
それでも領主に対して悪い感情を抱かないヒロインに好感が持てます。
ヒロインが健気で愛おしさを感じます。

https://ncode.syosetu.com/n9511dh/


【web版】無口な公爵令嬢と冷徹な皇帝~前世拾った子供が皇帝になっていました~

冷酷な皇帝アレクセイは、幼いころ魔獣がいる森に捨てられた。
そこでバケモノのような人間の女に拾われる。女はアレクセイを世話し、育て、互いに幸せな日々を過ごした。
しかし三年後、アレクセイが皇子として連れ戻される際に、女は騎士たちによって殺されてしまう。

絶望のまま成長し、その後戦いに明け暮れた皇子は皇帝の座を得る。
一方、バケモノと呼ばれていた女は生まれ変わり、公爵令嬢として皇帝と出会う

溺愛ものとも言えるかもしれない。
他の人にはとても冷たいヒーローですが、ヒロインに対してだけは目に入れても痛くないと思っていそうです。
こちら、何が面白いかというと、主人公であるヒロインの言葉遣いがめちゃくちゃな田舎言葉で、思考も田舎者だということでしょうか。
よく言えば純粋なヒロインさんですが、とても善良な人間であるため彼女のことが大好きなヒーローの気持ちも納得です。

https://ncode.syosetu.com/n4400gk/


どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。

「惚れ薬を作って欲しい」

”湖の善き魔女”はある日、片思い相手に惚れ薬を依頼され、失恋した。

これが最初で最後なら少しでも一緒にいたい。
せめて時間を引き延ばそうと数々の注文を付ける魔女の主食がレタスと知り、何故か騎士は餌付けをはじめた。

レタスが栄養源だった引きこもり魔女と、真面目で上から目線な騎士の、惚れ薬から始まる恋のおはなし。

こちらの作者様、個人的にはどのお話も好きなため、今回どれをピックアップするか本当に悩みました。
このお話は主人公が冷静で静かな感じが好きです。
そしてヒーローと時間を共にすることで二人の関係や感情が変化していく、その過程が見ていて楽しめます。
片思い相手に惚れ薬を依頼されるという、その始まりが切なくて大好きです。

https://ncode.syosetu.com/n9512fk/


魔法世界の受付嬢になりたいです

魔法がある世界。
私は小さい頃から、そこでなりたいものがあった。それはとある場所の『受付のお姉さん』。でもそこは超一流の魔法使いじゃないとなれないのだ、と両親から言われる。……一流?それがどうした。だからなんなんだ。じゃあ一流になれるように頑張れば良いんじゃないか!そう考えた私は、魔法の学校で勉強を一生懸命頑張った。誰にも負けないように頑張った。公爵の息子とか王子とか貴族達がいる中でも、庶民の意地を見せて、一番になれるように頑張った。根性だ根性。
そして数年後、努力の末に私は見事念願の『受付のお姉さん』になることが出来た。でもそれは、予想以上に大変な仕事だった。

こちらは異世界お仕事ものとしても読み応えがあります。
いわゆるギルドの受付のお姉さんに憧れ、その仕事に全力で挑む主人公が可愛いです。
世界観からして読み応えがあるので恋愛に興味がなくても楽しめる作品です。
でもやっぱりヒーローも大好きです。
彼はツンデレなのかなと思っています。
ツンデレヒーローが好きな方もぜひお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n2056dv/


【ウェブ版】女王の化粧師

ダイは若年ながら花街で腕利きの化粧師。ある日、女王候補の遣いと称する男から、彼女専属にならないかと引き抜きを受ける。諸事情あって引き受けたものの、ダイの新しい主人は癇癪もちのわがまま娘。五人いる女王候補の中で、最も玉座に遠いと侮られている上、女王になりたくないと大騒ぎ。ダイを引き抜いた男も、なにやら一筋縄ではいかない質のようで――困難続きの女王選から、ダイは大陸のひとつの歴史の転換に巻き込まれていく。
このお話は、女王候補が史書に名を残す名君になって、主人公カップルが大恋愛の末に結婚するハッピーエンドです。

圧巻です。
読み物としてとても重厚で、読みながら何度涙を流したことか。
あらすじの最後の一文を知った上で読み始めたのですが、何回もハッピーエンドということを疑いました。
でもきちんとハッピーエンドで完結したので驚きです。
この重厚な物語をきちんと完結させるところがまず凄い。
物語は二転三転し、主人公たちを取り巻く情勢は目まぐるしく変化していきます。
それでも行き着くところはハッピーエンドなんだと、何度絶望を味わっても信じてお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n2230dk/


薬屋のひとりごと

薬草を取りに出かけたら、後宮の女官狩りに遭いました。

花街で薬師をやっていた猫猫は、そんなわけで雅なる場所で下女などやっている。現状に不満を抱きつつも、奉公が明けるまでおとなしくしていようと思うのだが、彼女の好奇心と知識はそうはさせない。

ふとした事件を解決したことから帝の寵妃や宦官に目をつけられることになる。

早く市井に戻りたい、猫猫はきょうも洗濯籠を片手にため息をつくのだった。

今回の記事で唯一未完の作品です。
アニメ化もされている話題作ではありますが、やはりおすすめなため記載させていただきました。
ミステリーとして読むもよし、恋愛小説として読むことも可能な楽しいライトノベルです。
主人公のドライさが読んでいて痛快です。
序盤は短編ミステリーとして気軽に読むこともできるので、もしまだ読んだことがない方がいらっしゃいましたらぜひお読みいただけると嬉しく思います。

https://ncode.syosetu.com/n9636x/


本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~

本が好きで、司書資格を取り、大学図書館への就職が決まっていたのに、大学卒業直後に死んでしまった麗乃。転生したのは、識字率が低くて本が少ない世界の兵士の娘。いくら読みたくても周りに本なんてあるはずない。本がないならどうする? 作ってしまえばいいじゃない。目指すは図書館司書! 本に囲まれて生きるため、本を作るところから始めよう。

こちらも超大物、とっても有名な作品かと思います。
小説を読もうという人は、やはり読書家であり本や図書館というキーワードに弱いのではないでしょうか。
本を作るところからお話は始まるのですが、はじめて本作を読んだときには本当詳細に本を作る過程を描いていて驚きました。
個人的に本作で取り上げたい部分は家族についてのお話です。
随所に色々と関わる家族へのあり方が取り上げられているところが大好きです。
また読み進めている途中ではこの小説に恋愛要素はないものだと無意識に思っていました。
それがあんな結末をむかえるとは驚いたものです。
本人は懸想ではないとおっしゃっていますが。

https://ncode.syosetu.com/n4830bu/


おわりに

いかがでしたでしょうか。
有名どころも取り上げてみたのでご存知の小説も多々あったかと思います。
知ってはいたけどまだ読んでないという作品があったら是非お読みください。
もし読んでみたいと思える作品に出会えたなら幸いです。
それでは、良い"なろう"ライフを。

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