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20. リモートワークという武器を手に入れて

当たり前とは思えない毎日を積み重ねることが当たり前になる

私事ですが、リモートワーカーとなって半年がたちました。

現在わたしは、キャスターとmeetcareerという2つの会社で働いているパラレルワーカーでもあります。

本業であるキャスターでは「リモートワークを当たり前にする」をミッションとして掲げています。

前職にいたころ、彼此1年以上前からこのミッションに釘付けになっていたわたしでしたが、当時はTwitter界隈でのキャスター社員の方のキラキラ感に圧倒されていたし、そもそもリモートワークって極々限られた、選ばれし者だけが手に出来る特権だもの、わたしなんて無理よね…と羨むばかりでした。

まさか1年後に、自分がキャスターにいるとか、フルリモートで複業しているとは。
人生何が起きるかわからないものです。

ずっとわたしはリモートワークを自分の働き方として取り入れてみたいと考えていました。

エンジニアとかクリエイティブ職じゃない、フツーofフツーのわたしが在宅勤務出来たら、世の中のひとだいたい出来るでしょ、と思ったから。

実際に半年間フルリモートで働いてみて、今やわたしにとってのリモートワークは完全に当たり前になっています。

どれくらい当たり前かと言うと、もうひとに自分の仕事環境を説明するときに「リモートでね、、、」とか「完全在宅でね、、、」とわざわざ言わないくらいです。

勤務地が出社か家かの違いだけ。
ひとに自分の仕事を説明するとき、仕事内容は伝えても、わざわざ勤務地を伝えないのと一緒な感覚です。
(ひょっとしたら勤務地を言いたいひともいるのかな?丸の内OLです♡とか?六本木で働いてるぜ!なギラギラ感とか?)

リモートワークがわたしの日常になるまでの日々は、え!これも在宅で出来るんだ!という経験を一つずつ積み重ねてきました。

話しながら決めたいな、となったら10分後にビデオチャット出来る?出来るよ!ですぐミーティングを開始出来たり。

わからないことがあったらすぐチャットで流す、誰かが答えてくれる、それを後からテキストで追える。ノートに書かなくていい(笑)
リアルタイムのマニュアルみたいなもの。

キャリアカウンセリングも仕事紹介もオンラインで全く問題なし。求職者の方の顔も見えるし、対面の面談と比べて困ることは何もない、むしろカウンセリングに来社してもらうことがないので双方にとって圧倒的に時間のロスがないし、遠方にいる方とも距離が障壁になることなく話が出来るといったようなメリットしかないと感じています。

そんな日々を過ごしていたら、たった半年間でわたしの当たり前が大きく変わりました。

2年前のわたしの当たり前

2年前はまだ前々職の人材派遣会社で働いていました。
往復3時間をかけて通勤し、年度末には死兆星が見えるくらい忙しく、ボロ雑巾になりながらの毎日でした。

大手だし、なりたくてなった正社員、このまんま頑張るしかないんだよ、って自分に言い聞かせるしかなかった当時のわたし。

勤続10年の間に先輩、同僚、後輩が次々にライフイベントを迎えました。妊娠、出産、子育て、家族の介護、大病を患うなど、忙しい仕事ともう一つの大切な何かを両立出来ずに辞めていくひと、体調を壊すひと、メンタルが不安定になるひとをたくさん見てきました。

わたし自身も結婚しましたが、プライベートのことなんて会社が考えてくれるわけもなく。

社歴と比例して業務量は多くなり忙しさは増すばかり。だんだんと独身の時と同じペースで働くことがきつくなってきていました。もう20代の頃のような体力と集中力がない。朝7時に家を出て、毎日家につくのが22時、23時を過ぎる、夜ご飯は同じく帰りの遅い夫と近所のファミレス、もしくはひとりですき家かココイチ(どっちも好きだけど)のローテーション。それが当時のわたしの当たり前でした。

確かに収入は充分だったけれど、家庭もないがしろにしてる感あり、なんかこのまんまじゃ65歳まで持たないよね?と常に頭をもたげる疑問。

ある日、社内で試験的にテレワーク導入というメールが流れてきました。ビビビッと電気が走りましたね。これだ!!!と思って、すぐさま上司に掛け合いました。

「テレワークしたいです。今と同じノルマ、もしくはもう少し乗せてくれてもよいので。出社してるときと変わらずノルマ達成出来れば、他のひともみんな使えますよね、この制度!!」

と鼻息荒く伝えました。

当時同じチームに妊婦さんと足を怪我した人がいて、通勤だけでかなりのパワーを持ってかれて朝からゲッソリしているのをいつも何とか出来ないか、と感じていました。

わたし自身もアラフォーとなり気力・体力ともに加齢には抗えなくなってきていたので(笑)、通勤時間の3時間分を短縮できたら、自分の意思とは裏腹に手を止められることがなくなったら(仕事の延長線上で盛り上がるおしゃべり、近くにいると気になってしまう誰かのサポート、わたし宛じゃない延々と続く電話対応とか)・・・

みんなテレワークしたら解決じゃない?と。

もし家で仕事できるなら、もうちょっとノルマ乗っかってもいけるな、生産性上がるし、と瞬時に思いました。

しかし!上司から秒で返ってきた答え。

「あやさんは無理だよ。これは子どもいるひととかが対象。セキュリティの問題もあるし、在宅ではコーディネーターの仕事は出来ないしね。」

ちーん。一瞬にして夢敗れました。

※前々職の会社では、2年経った今、子育て中の人だけではなく、一部リモートワークが「認められて」いるようです。あくまで認められて、っていうのがちょっと気になるけど。

2つの当たり前を経験してみて改めて思うこと

前々職での悔しい思いをきっかけに、今後の自分の働き方の選択肢としてリモートワークを取り入れたいと考え、結果今ではフルリモートで働くことが出来るようになり、さらにリモートという働き方が自分の中で結構な当たり前感。

出社と在宅での働き方を経験してみて改めて感じるのは、わたし、どっちも好きだなーということ。出社は出社なりの良さがあるし、在宅もメリット多すぎるけれど運動不足は深刻(笑)。

働き方は自分がしたい仕事の手段であることを改めて思いました。

出社に加えて、在宅勤務という選択肢がひとつ増えて、ゲームでいうところの武器が増えた感じ。

わたしが2つの当たり前の間でモヤモヤしてきた2年の間に、世の中の働き方も少しずつだけど柔軟になってきた気がします。リモートワークを取り入れる企業も増えてきていますし。

働き方改革って叫ばれているから、日本全体で、社会全体で在宅勤務っていう武器も増やしていきましょうよ。


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