「人間は一度に二つのことを学習出来ない」という話。学ぶ側と教える側を往復して思ったこと
こんにちは。ニーロクです。
新社会人として文系からIT企業に入った私、ただいま猛勉強中です。ほぼ初めてプログラミングに触れるので、今はまだHTMLやJavaの基本段階ながらも日々頭を抱えたり抱えなかったりしています。
「1ミリもプログラミングを知らない俺がエンジニアに!?」というような、日本中で毎日10回は繰り返されてそうなベタな話はしません。今回のテーマは「学ぶ・教える時のコツ」みたいな話です。
講師は”プロ”ってワケ。
研修中、教えていただく立場ながら講師の方々には常に関心させられてしまいます。話の上手さ、声の聞き取りやすさ、例えの引き出しの多さ、etc…当たり前なのかもしれませんが、やっぱプロはちげえやと。
今担当していただいている講師の方の教え方で印象に残ったのが、「テキストの内容をすべて教える回の方が少ない」という事です。「テキストには◯◯をすると□□が起きて△△が出来るって書いてあるんだけど…□□はいいや。」というふうに、教える内容を部分的に飛ばすんですね。
△△については既に学んでいて、◯◯と□□が初出の要素の場合、学ぶ内容を片方に絞っていただけるのは非常にありがたい工夫です。というか、そうしてもらえないと覚えるどころか理解すらできないでしょう。
何かを学ぶ、という作業には、段階A:まず知識を与えられる、段階B:内容を理解する、段階C:単語や構造を暗記する…など、それ自体にいくつかのステップがあります。複数の事を同時に学ぼうとすると、学習①の段階Aと学習②の段階Bが交差してごちゃごちゃに…みたいな重複案件が頻発する訳です。
素人が人に物を教えると…
ところで私は格ゲーマー。格ゲーの魅力を人に伝えるため日夜埼玉を這い回る宣教師。
なので格ゲーを身内に教える機会が多いのですが、学習のタブーである「同時に教える」をよくやらかしてます。「今日は遅らせ打撃について教えますね。遅らせ打撃はファジージャンプに勝つんだけど…あ、ファジージャンプっていうのは投げと打撃を両方防げるガード方法で…」といった感じです。
「遅らせ打撃と遅らせてない打撃の違いもわからないけど、ファジージャンプについて学ぶの!?単語はどっちがどっちだっけ…??」と、聞く側を混乱させる事間違いなしです。
厄介なのが、まだ学んでいない内容が含まれる事から教える事が、順序としては間違ってない事も多いという事です。操作自体が難しい上に受け身な行動でもあるファジージャンプを会得するよりも先に、遅らせ打撃などを出来る様になって起き攻めを強くした方が手っ取り早く勝率が上がるかもしれない。こういう時に必要なのが、自分が研修で見た「xxについてはいいや、やり方だけ教えるからとにかくやってみて。(xxは後で教える)」という教え方なんですね。
(ちなみに、実際は遅らせ打撃をやるより先にファジージャンプをした方が強くなります。GGSTの話。)
整理すれば楽に学べる
複数の内容を同時に教えようとしてしまう事故を避ける為に必要なのはおそらく、「最低限必要な内容を整理する事」でしょう。これ、独学で何かを学ぶ時にも大事な事かもしれません。一から十まで順を追って内容を理解する事も出来るのでしょうが、各段階で理解しやすい部分から学んだ方が効率が良いです。学ぶ側はついていくのに必死なので順序とか考えるのは大変ですが、ここの一工夫に慣れればちょっと脳に楽をさせてやれるかもしれませんね。
…オチが見つかりません。記事としてのまとまりがなくなる。
「人から学ぶ経験」を通じて「人に教える経験」に思い至り、そこから「自分で学ぶ事」に着地した今回の思考。無限ループって怖くね?というのを、オチとさせていただきます。
…こんなんで良いのかなあ、note?
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