ドイツ語に海が3つあるワケ①
こんにちは。
5月にしては暑い日が続いていたと思ったら、今日は打って変わって寒くなりました。
ドイツにいた時にはあれほど恋しかったお日様の光、こちらでは少々サービスが過ぎるような・・・なんて思っていたのも昨日まで。
でも勝手なもので、明日からはまた太陽の圧すごいわ〜ってほぼ間違いなく思ってる^_^
さて、年々暑くなっている夏。
やはり水辺に行きたいな、と思うのですが。
今年の夏も海へ・・が意外とドイツ語で言えない!(そんなことないか)
そんなわけで(?)、今回は「海」、『海の-どっち?』について書こうと思います。
以前に『大文字小文字の-どっち?』というタイトルで、大文字小文字にまつわる❓について、3回シリーズで書きました。
今回も『どっち?』シリーズではありますが、今回は名詞のどっち。
ドイツ語は名詞の書き出しが大文字と決まっていますから、大文字・小文字の話ではありません。
今回は、数ある「海」の『どれ?』にお付き合い下さい。
3つの海
der Ozean
das Meer
die See
ドイツ語の、「海」・「海」・「海」。
1つで十分なのでは( ´∀`)?
ご丁寧にも男・中・女の揃い踏みときています。
語源もギリシャ、ラテン、ゲルマンなど様々。
ドイツってそんなに多くの「海」を使い分けしなければならないほど「海」に親しい文化圏でしたっけ・・・?
まずは先ほどの3つの海、英語でイメージするとわかりやすいので英語と比較してみましょう。
Der Ozean = ocean
大洋(太平洋・大西洋・インド洋・北極海・南極海)
Die See = sea
大洋よりは小さく、それにつながっている海(北海・バルト海など)
Das Meer =sea
ん? どっちもsea?
この、
「どっちでもいいよ〜」
「ほぼ同じ意味よ〜」
のネイティブの言葉に騙されてはいけません^_^。
ネイティブの人にドイツ語を習っている方は、ニュアンスの違いは絞り出してでも(笑)引き出すべきですが、実はある、文法的な根拠まで説明できるネイティブは少ないものです。
一方、「これ同じよ〜」に一瞬頷くも、絶対同じに見えないのが外国語として学ぶ私たち学習者です。
両者の間にはまさに、
「大海」に匹敵するほどの距離が(´-`).。oO
話は戻りますが、例えば地中海や瀬戸内海。
Das Mittelmeer (the Mediterranean Sea: 地中海)
Die Seto- Inlandsee (the Inland Sea of Japan: 瀬戸内海)
英語ではどちらもseaですが、ドイツ語ではMeerとSeeどちらも使われています。
大洋ではなく、またそれに繋がっている内海。
地中海は大西洋に、瀬戸内海は太平洋にそれぞれ続いているため、See、あるいはMeerとなっています。
では以下はどうでしょう。
湖なのに海?
Kaspisches Meer (Caspian Sea: カスピ海)
Totes Meer (Dead Sea: 死海)
Schwarzes Meer (Black Sea: 黒海)
いずれも大洋と直説繋がっていない海です。
つまり、SeeでもMeerでもないはずですが( ̄▽ ̄)?
これらの海、実は日本語や英語表記からもみて取れるように、湖、または湖に近い形状にも関わらず、その水に含まれている塩分濃度とその規模ゆえに、「湖」ではなく「海」が使われている、というものです。
故にドイツ語でも、大洋につながっていないけど海水であるため、大洋以外の海という意味でのSeeかMeerが当てはまる、ということですね。
ではドイツの人々に馴染み深い、近隣の以下の海は、どうでしょう?
die Nordsee (North Sea: 北海)
die Ostsee (Baltic Sea: バルト海)
ドイツにおける北海やバルト海は、日本における日本海や東シナ海・オホーツク海のように地理的に最も身近な海で、大西洋に続いています。
最も、日本では国土の多くが大洋である太平洋に接しているため、住む地域によっては大洋の方がむしろ身近、ということがあります。
ところがドイツは大洋に接していないため、その内海である北海やバルト海は地理的にも心理的にもグッと身近です。
さて、いろいろ見てきましたが。
=のSeeとMeer。
時にSeeが、時にMeerが使われています。
「大洋」や「湖」ではないが故に「海」のSeeまたはMeerが使われていることは分かりましたが。
あれ💦
SeeとMeerの区別は分からずじまいでここまできてしまいました。
まさかの続きは次回(👀⭐️❗️)。
想像してみてください。
どんな違いがあるのかな?
ほぼ同じ意味ね!って言われているから放っておいても良いのだけれど。
でも2つあったら気になっちゃいます^_^
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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